1日中楽しめる施設

モール・エスシー開発代表取締役社長の近藤悦啓氏

「セブンパーク」の開業に際して行われた施設説明会で、店舗開発を行ったセブン&アイ・ホールディングスのモール・エスシー開発代表取締役社長である近藤悦啓氏はこう語った。

「いつの時代も私たちは、お客さまに支持され、親しまれ、そして育てていただけるような店作りをしてきました。これまでは物販で満足していただけるような店作りをしてきましたが、今お客さまの求めているものは、地域によって大きく違う。そういった地域の要望にどう答えていくかということを中心に、十分検討を重ねながら『セブンパーク』の店作りを進めていきました。

沼南というエリアに位置する『セブンパーク』は、JR『柏』駅から多少距離があります。施設の前を通る国道16号線も渋滞しやすい。そこで、施設内で十分に楽しめ、時を過ごせるような店をこの地域の方々に提供できないかと考えました。

2万坪に及ぶ売り場面積も、200店という店舗数も当社最大規模です。4,000坪の公園『スマイル・パーク』のほか、さまざまな場面で活用できるフリースペースや『ビッグ・ワンダー』など、小さな子供からお年寄りまでがコミュニケーションできるような仕掛けを施しました。常に新鮮な変化が楽しめる施設を目指します。この『セブンパーク』は、当社にとって大きなチャレンジになります」。

近藤氏の話にもあるように、「セブンパーク」の特徴は、一度入れば1日中いても飽きない「滞在型」の商業施設だという点だ。飲食店ひとつとっても、手軽な屋台型店舗から休憩できるカフェ店舗、ディナーにも対応できるレストランなど種類豊富。シネコンやアミューズメント施設も備え、帰り際に日用品や食料品の買い物もでき、子供を遊ばせるスペースもある。その上、外の空気を吸える広大な公園「スマイル・パーク」も備えるのは、近隣のモールには見られない大きなポイントだろう。

館内には豊富な休憩スペースのほか、マッサージチェアもある。

地域のイベントを「セブンパーク」で

「セブンパーク」所長の佐々木光成氏

「スマイル・パーク」の活用について、「セブンパーク」所長の佐々木光成氏は、「『スマイル・パーク』では、地域の方々と連携した催事を随時打ち出していきます」と述べた。4月29日~5月8日には、野外ステージも活用した大規模イベント「KASHIWA PICNIC FES(通称: カシフェス)」を開催。イベント初日には柏商工会議所青年部全面協力のもと、物販店や飲食店、アーティストから幼稚園児に至るまで、地域の人々が集結してステージパフォーマンスや出店を行う。

さらに、毎年9~10月ごろに沼南体育館で行われている地域のイベント「沼南まつり」も、第36回となる2016年開催は「セブンパーク」での実施が決定した。テナントでの集客だけでなく、地域住民と連携したイベントの開催によって、より地域に根ざした施設を目指すと言う。

佐々木所長は、「地域の方々と連携しながら、この施設だけでなく、"沼南の街"を作り、発展させ、変えていくという気概で頑張っていこうと思っております」と語った。日常の買い物から、外食、アミューズメント、地域の祭りまでカバーする「セブンパーク アリオ柏」は、商圏の住民にとって「第2の拠点」となり得る施設なのかもしれない。

※記事中の情報は2016年4月取材時のもの