Firefox 46の新機能

Firefox 46の新機能であるが、以下の通りである。

  • JavaScriptのJust In Time(JIT)コンパイラがセキュリティの面で改良
  • GNU/Linux:GTK3が統合

HTML5関連、開発者向けの新機能は、以下の通りである。

  • メモリツールで、ドミネーターツリーを表示するように
  • パフォーマンスパネルでメモリ割り当てやガーベジコレクションを確認可能に
  • スタイルエディタの@mediaルールサイドバーから、レスポンシブデザインビューを起動可能に
  • documents.elementsFromPointに対応
  • Web Crypto APIがHKDFへ対応

図4 メモリ割り当てを表示

さらに、修正として、以下が行われた。

  • Google Docsにおけるスクリーンリーダの空白文字の取り扱いに関する不具合を修正
  • クリップとマスクを利用しているSVG画像が拡大/縮小時に正しく描画されるように
  • WebRTCの性能と安定性が向上

セキュリティアップデート

今回のバージョンアップでは、以下のセキュリティアップデートが行われた。

  • Firefoxヘルスレポートが信頼できないドメインからのイベントを受け付けている[中]
  • JavaScript .watch()を通じた不正なHashMapエントリーへの書き込み[高]
  • WebExtensionsにおけるchrome.tabs.update APIを通じた特権昇格[中]
  • CSPがmultipart/x-mixed-replaceで送信されたページに適用されない[中]
  • CENCオフセットを用いたlibstagefrightにおけるバッファオーバーフロー[高]
  • 運動・方位センサーによるJavaScriptを通じたユーザアクションの開示[高]
  • Service Workerにおける解放後使用とバッファオーバーフロー[高]
  • コンテンツプロバイダの許可設定回避が悪質なアプリケーションによるデータアクセスにつながる[中]
  • Maintenance Serviceアップデータによるファイルの削除を通じた特権昇格[中]
  • さまざまなメモリ安全性の問題(rv:46.0/rv:45.1/rv:38.8)[最高]

今回は最高レベルが1件、全体で10個となっている。新機能もやや少なめといった感じであるが、でkれば速やかにアップデートしておきたい。