実証実験はまず、MEGA WEB内でWinglet Tourと同様のレベルチェック(操作確認)を行った後に、外に出ての走行となる。

公道走行前のレクチャー中。緑のベストを着ているのが参加者で全員ショルダーバッグを持っているが、これは自賠責の保険証等が入っているという。「貴重品を入れてもかまいません」(担当者談)

今回は公道走行実験なので、公園内は手押し。ちなみにMEGA WEBから外に出るためのエレベーターは、Wingletに乗ったまま乗降可能だ

公道走行の許可にあたっていくつかの条件があり、ヘルメットと蛍光緑の目立つベストを着用し、誘導員の後ろを一列で走行しなければならない。また、転倒の危険があるマンホールやぬかるみを避けなければならず、さらに当たり前だが歩行者優先となる。

公道では道路の凹凸を実感!

実際に走行してみると屋内の滑らかな床での走行と異なり、道路の細かな凹凸が感じられたほか、普段歩いているときには気にならない段差も、気を付けて進まなければならなかった。

Wingletの最高速度は6km/h。二子玉川のセグウェイも最高速度は6km/hで、歩道での走行を考えるとこのぐらいの速度が妥当なのだろう。

Wingletの動きに関しては、セグウェイよりも小型で「その場回転」もできるため、小回りが利く印象だ。実際、MEGA WEBを出発する際に、さほど大きくもないエレベーターでの移動が2回あったが、見ている範囲では全員がスムーズにWingletで乗り入れ、その場回転をこなしていた。

なお、今回開始した一般向け実証実験では、りんかい線の東京テレポート駅前広場から、ビーナスフォートの外側を一周するルートを使用している。しかし実証実験の許可地域は、いわゆるお台場地区全部となっているため、今後、イベントに合わせた別ルートなども期待できそうだ。

歩道に移動したところで、公道走行実証実験スタート。白いウインドブレーカーを着た方々がスタッフ

Wingletで移動中。ちなみに立ち乗りで高くなるため「木の枝の張り出しに注意」とレクチャーを受けた(写真左側を見ると枝ギリギリの高さなのがわかる)

基本は一列だが、マンホールや段差を避けるため、隊列が乱れる場合も

路上には「公道走行実証実験中」と書かれている

トヨタのショールーム兼テーマパーク「MEGA WEB」は、トヨタ全車種展示の上、多くの車種がRide Oneという有償試乗可能(有償と言っても300円)。V12のセンチュリーや新型プリウス、MIRAIにも乗れる

筆者は今月この手のものに乗りまくりで、茨城県の「境リバーサイドパーク」のセグウェイオフロードツアーにも行った。ちょうど満開の菜の花が咲く河川敷を走るツアーで、対岸の関宿城さくら祭りと合わせて春を満喫できた

Wingletも今回の公道実証の前の週に、公園走行体験があったので行ってきた。ウエストプロムナードの先まで往復するが、走行可能なのはコーンとバーで区切られたエリアだけ。エリア外は手押し

臨海副都心チューリップフェスティバル2016の最中で、チューリップ10万本が咲いている。要所に係員がいるものの、先導誘導員はいないため「立ち止まって」チューリップ鑑賞も可能だった