大丈夫、急性膀胱炎の症状はわかりやすい

……と不安をあおったところでなんですが、安心してください。急性膀胱炎の症状はたいてい一瞬でわかります。血尿以外に「なんか出口付近が痛い」という誰にも言えない感覚が走りますから。この状態で放置すると私のように腎盂腎炎まで進んでしまう可能性もありますので、急いで病院へ行きましょう。くれぐれも「生理かと思った」なんて自己欺瞞(ぎまん)をしないように!

今では「再診で~す」とズカズカ病院へ入ってしまえる私ですが、泌尿器科が恥ずかしい気持ちはわかります。初めての泌尿器科でどうしても抵抗があるならば、友人の付き添いみたいな顔をして門をくぐってください。

これだけ私が病院を勧めるのも、1度だけ急性膀胱炎の前駆症状をすっ飛ばして腎盂へ雑菌が入り、高熱で倒れたことがあるからです。内科の先生は「熱」と言われてもあらゆる方向から病気を診断しなくてはいけないので、「インフルエンザでもないし、レントゲンでも肺炎は見られないねえ……」と診断に時間がかかってしまいました。

そこでたまたま「もしかして腎盂腎炎ですかね……過去にかかったことがあって」と相談できたおかげで、すぐに正しい処方をしてもらえました。もし何も知らずに「私、膀胱炎によくなるかも」くらいの認識で高熱とは結びつけなかったら、適切な診断に時間がかかってしまったかもしれません。また、急性膀胱炎や腎盂腎炎ではなく違う病気の可能性もありますので、お医者さまの判断を仰ぐことは大切です。勇気を出して病院へ行きましょう。

医者から教わった予防法はこちら

一度でも急性膀胱炎を経験するとクセになりやすいようで、私のように何度も苦汁をなめることになります。私は現在、医師に教わって次のような予防をしています。

・水を1日1.5~2リットル飲んで雑菌を出す
・仕事中もこまめにトイレへ行く
・飲み会では席を立ってトイレへ行きやすい下座へ
・ビールにコーヒー、紅茶など利尿作用がある飲み物を摂取する
・ストレスがたまると抵抗力が下がって感染しやすくなるので、よく寝る

おわりに

ここまで、血尿から考えられる急性膀胱炎の恐怖と対応策を私なりにお伝えしてまいりました。おかげさまで、今まで1年に数回は感染していた急性膀胱炎もここ1年はご無沙汰です。「一生さよならしたい! 」という方は、感染した段階で医師へ相談するといいかもしれません。もし同じ悩みで苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、少しでも改善しますように……!

※本コラムは個人の体験に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
※画像は本文と関係ありません

著者プロフィール: トイアンナ

外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。