家計管理に欠かせない銀行口座、あなたは何個持っていますか? 一言で銀行口座と言っても、都市銀行、地方銀行、信用金庫、ゆうちょ銀行、ネット銀行……など様々な種類がありますが、どのような口座をいくつ持つのが理想なのでしょうか。お金を賢く管理して資産を増やしていくためにも、銀行口座の使い方について改めて確認しておきましょう。
最低でも2つ以上は必要?
銀行口座の数について「最低でも2つ以上は必要」などと言われることがありますが、これには幾つかの理由があります。1つ目は、万が一銀行が経営破綻した場合、預金は一人あたり元本1,000万円とその利息までしか保障されないからです(ペイオフ制度)。1,000万円以上預金するなら、1つの銀行に集中させるのではなく、口座を分けて預けておいた方が安心です。
2つ目は、万が一のとき、混乱を避ける目的で口座が一時的に凍結されたり、引き出し限度額を設けられたりすることが理由です。2015年財政危機になったギリシャで大勢の人々がATMに並ぶ様子のニュースが記憶に新しいですが、口座が複数あれば限度額も口座の数だけ増えることになり、緊急事態に備えることができます。預金が1,000万円以下の人でもこの状況は同じなので、リスク回避のために口座は複数持っていた方が安心と言えるでしょう。