2人分の収入があるから、家計にも余裕があると思われがちな共働き世帯。たしかに働き手が1人の家庭に比べると収入は多そうです。でも、共働き世帯には収入の多さが貯蓄の多さになかなかつながらない…という特徴があります。他の共働き世帯がどのくらいの貯蓄があって、どの程度あると理想的なのか、データを見ながら確認してみましょう。

共働き世帯、理想の貯蓄額は?

共働き世帯の収入・支出・貯蓄は平均いくら?

総務省の「全国消費実態調査(平成26年)」を見ると、夫婦共働き世帯の平均月収は49万2,000円で、税や社会保険料を除いた可処分所得は43万9,000円です。食料品などの消費支出が32万9,000円なので、単純に考えると毎月11万円、年間で132万円は貯金ができそうです。

もちろん年齢や子供の有無、子供の数によっても状況は異なります。平均貯蓄保有残高をみると、20代・30代を合わせた共働き世帯では、子供を持たない夫婦のDINKSが541万円。子供が1人いる世帯では582万円、子供が2人に増えると520万円という状況です。貯蓄保有残高には生命保険の掛け金や有価証券等も含まれているため、子供がいる世帯でもDINKSよりも高い金額になっているという見方ができますね。

1カ月あたりの平均貯蓄率は?

では、収入から貯蓄に回す1カ月の平均貯蓄率を見てみると、20代・30代のDINKSは18.3%。子供が1人いる家庭では平均貯蓄率は15.6%に下がり、子供が2人に増えると10.2%と更に下がります。消費支出や教育費がかかるため、同じ年代の共働きでも子供の有無等によって、貯蓄に回せるお金に差が出ることがわかるでしょう。

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