超解像ズーム500mmと5軸手ブレ補正が利く

LUMIX TX1は同社のミラーレスカメラに使われている空間認識AF、DFDテクノロジーを採用している。これによってAFは最速約0.07秒に高速化。AF追従の連写性能は約6コマ/秒まで高められた。

さらに高速シャッターは、メカニカルシャッターで1/2000秒、電子シャッターで1/16000秒と一眼レフにもひけを取らない。AFに関しては各社が様々な方式を開発して高速化をうたっているが、TX1のAFは本当に速い。特に49点AFを選択すると、AFエリアが画面内を素早く移動することに驚くだろう。

そこで今回は一眼レフでも難しいカワセミの撮影に挑戦。メカニカルシャッターを選択して、連写モードSH (超高速) とAF追従連写を使い、AFポイントは1点にした。幸いカワセミは飛んできたが、想定より遠くの枝にとまった。250mmではもの足りなかったので、超解像200%デジタルズームを使った。三脚は使わず手持ちで撮影している。

広角端25mmで撮った池の全景。水面に張りだした枝にカワセミがとまっているのだがEVFをのぞいても全くわからない。シャッター速度優先AE 1/500sec F2.8 ISO125 焦点距離25mm (以下すべて35mm判換算)

カワセミを発見したので、早速シャッターを切った。この写真で光学10倍の250mm望遠。シャッター速度優先AE 1/320sec F5.9 ISO1250 焦点距離250mm

デジタルズームを使って500mm相当までアップ。水中からエサを採って枝に戻った瞬間を撮影。シャッター速度優先AE 1/160sec F5.9 ISO400 焦点距離500mm

少し下がった枝に、2羽目のカワセミが登場。エサを分け与えているのだろうか。少し暗いので高感度になり画面はややザラザラしている。シャッター速度優先AE 1/400sec F5.9 ISO2000 焦点距離500mm

マクロ撮影では絞り開放で背景をぼかしてみた。高性能レンズを使っているので、二線ボケにならず美しいボケ味が得られた。絞り優先AE 1/500sec F2.8 ISO125 焦点距離25mm

マクロズーム機能が非常に便利だった。望遠マクロが使えるようになるので、接近できない花や植物も離れた位置から手軽に撮れた。絞り優先AE 1/800sec F2.8 露出補正+0.33 ISO125 焦点距離25mm