参考のために、いくつかベンチマークテストを行ってみた。総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」の結果は、Home conventionalが3878、Home acceleratedが4228、Creative conventionalが3787、Creative acceleratedが5079、Work conventionalが3307、Work acceleratedが4827となった。
3D描画性能を計測する「3DMark」の結果は、Fire Strike Ultraが849、Fire Srike Extremeが1683、Fire Strikeが3428、Sky Diverが11025、Cloud Gateが15320だ。Core i7-6500U搭載Ultrabook(単体GPU非搭載)と比べて、3倍~5倍ほど高いスコアとなった。
ストレージ性能を計測する「CrystalDiskMark 5.1.2」の結果は以下の通りだ。PCI Express/NVMe対応の高速SSDを搭載しているだけあり、シーケンシャルリードは2,028MB/秒と非常に速く、シーケンシャルライトも1,267MB/秒と、SATA 3.0対応SSDとは次元が違う。
ZBook Studio G3はゲーム向けというわけではないが、高性能なCPUとGPUを搭載しているので、当然最新ゲームも快適に動作する。「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.4K」を1,920×1,080ドット・最高品質で計測したところ、スコアは12,536で、「すごく快適」という評価になった。
とにかく高性能なノートPCが欲しいなら
一見すると普通のノートPCのようなZBook Studio G3は、高性能CPUやGPUを搭載したモバイルWSであり、一般的なノートPCと比べて性能も信頼性も格段に高い。ここでは詳しく触れなかったが、基本的に業務向けということもあり、高度なセキュリティ機能に対応しているほか、サポートも充実している。
特に、Quadro搭載が推奨されているハイエンド3D CADやCAEを業務にしている人には、待望の製品といえるだろう。個人ユースでも、4K動画のエンコードといった負荷の高い作業を行うため、一般的なノートPCでは性能が足りないという人や、頑丈で信頼性の高いノートPCを求める人ににおすすめだ。
製品名 | ZBook Studio G3 |
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HP Directplus価格 | 298,000円(税別) |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
CPU | Intel Xeon E3-1505Mv5(2.8GHz) |
メモリ | DDR4-2133 ECC 16GB(16GB×1、最大32GB) |
グラフィックス | NVIDIA Quadro M1000M(4GB GDDR5 特別仕様) |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe、M.2、NVMe) |
光学ドライブ | × |
ディスプレイ | 15.6型IPSフルHD(1,920×1,080ドット)非光沢 |
タッチパネル | × |
有線LAN | Gigabit EthernetN |
無線LAN | IEEE802.11ac/a/b/g/n、2×2 |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
Webカメラ | × |
主なインタフェース | USB Type-C×2 (USB 3.1、DisplayPort 1.2、Thunderbolt 3、PCIe Gen3サポート) USB 3.0×3(うち1基は電源OFFチャージ機能あり) HDMI 1.4 UHS-II対応SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャック |
バッテリ駆動時間 | 最大9時間30分 |
本体サイズ/重量 | W375×D255×H18mm/約2kg |