ついに搭載したダークモード

個人的に気に入ったのが、ダークモードの有効化だ。Windows 10ファーストリリース以前のInsider Previewでは、ダークモードの存在がささやかれ、現行版でもレジストリエントリーを編集することで部分的に有効にできたが、ビルド14316からはワンクリックでダークモードを有効にできる。

「設定」の<個人用設定/色>の<モードを選ぶ>で白系テーマと黒系テーマを切り替えられる

本設定は「設定」はもちろん「アラーム&クロック」や「ストア」「電卓」など各UWPアプリケーションにも影響をおよぼす。そもそもWindowsはテーマ機能を供えているが、ご承知のとおりビルド10240以降、手が加わる様子はない。このまま廃止されるのではないだろうか。

なお、上図を見ると分かるように、タイトルバーに対する配色は独立し、<Show color on title bar>という項目が加わった。ちなみにアクセントカラーは48+1色であることに変わりはないが、レイアウトが6×8から7×7に変更している。

アクセントカラーを選択するデザインも若干ながら変更された

Miracastを受信するアプリを用意

興味深いのは新たなUWPアプリケーションで実現するMiracast受信機能だ。もっとも従来のMiracastワイヤレスアダプターとは異なり、「接続」を起動して他のデバイスから接続を行うというものだ。Aul氏は「『接続』にUSBケーブル接続というメッセージがあるが、それは間違いだ」と述べており、確かに他のデバイスでビルド14316をインストールしたPCの検出までは確認できている。

Miracast通知を行うUWPアプリケーション「接続」。USBケーブルの接続を求めるメッセージは気にしなくて構わない

別のWindows 10 PCから[Win]+[K]キーでワイヤレスディスプレイの接続を試みた。結果は失敗だが、「接続」を起動したコンピューター名が示される

筆者が試した限りでは、他のWindows 10デバイスやWindows 10 MobileのConnect for Phoneを試してみたが、上手く接続できなかった。もっとも他のライター諸氏によれば接続に成功し、公式ブログでもWindows 10をContinuum for Phoneの接続先としているスクリーンショットを掲載していることから、今後に大きく期待できそうな機能であることに間違いはなさそうだ。

成功した場合はContinuum for Phoneのような使い方や、サブディスプレイとして使用できる(公式ブログより抜粋)