各社の実質負担額で最もおトクなのは?

今回のiPhone SEの価格設定における特徴は、機種変更/MNP/新規契約で実質負担額が同一になっていることだ。その背景には、総務省の携帯電話料金に関するタスクフォースの提言「MNPで端末購入するユーザーと既存利用者の機種変更で著しい不公平があるので是正すべき」があると考えられる。

3キャリアの実質負担額を改めて並べてみると以下の通り。

  • KDDI

16GBモデル: 450円×24カ月(総額10,800円)
64GBモデル: 675円×24カ月(総額16,200円)

  • ソフトバンク

16GBモデル: 450円×24カ月(総額10,800円)
64GBモデル: 675円×24カ月(総額16,200円)

  • NTTドコモ(シェアパック10以上/データMパック契約時)

16GBモデル: 432円×24カ月(総額10,368円)
64GBモデル: 810円×24カ月(総額19,440円)

KDDIとソフトバンクが同額で、ドコモはシェアパック10以上/データMパックを利用しつつ16GBモデルを購入した場合以外は割高になる。

また各社とも3G端末ユーザーを優遇する施策を打ち出しているが、その場合の実質負担額は比較すると下記の通りに。

  • KDDI

16GBモデル: 30円×24カ月(総額720円)
64GBモデル: 255円×24カ月(総額6,120円)

  • ソフトバンク

16GBモデル: 18円×24カ月(総額432円)
64GBモデル: 243円×24カ月(総額5,832円)

  • NTTドコモ(シェアパック10以上/データMパック契約時)

16GBモデル: 27円×24カ月(総額648円)
64GBモデル: 405円×24カ月(総額9,720円)

16GBモデル・64GBモデル共にソフトバンクが最安値に。ドコモはシェアパック10以上/データMパックの場合、当初16GBモデルが実質0円だったが28日の改定で648円となっている。

新規/MNP/機種変更(LTE端末から)の実質負担額で選ぶならKDDIかソフトバンクが安い。ただし、今回は3G端末からの機種変更かそうでないかで大幅に変わってくる。3G端末から機種変更する場合は、MNPなどをせずに契約中のキャリアで購入するほうがよいだろう。