一方で、自宅で「セルフ脱毛」できるものには下記のような種類がある。

ワックス脱毛

脱毛のために作られたワックスを温めて肌に塗り、毛とワックスが接着する力を利用して、毛を毛根から抜く方法。近年では、VIOラインのアンダーヘアにワックスを塗って固め、ワックスと一緒に毛を引き抜く「ブラジリアンワックス」も有名になったが、デリケートゾーンのセルフ脱毛は一歩間違えると危険なため注意が必要。

除毛クリーム

除毛クリームを毛が目立つ部位に塗布し、一定時間が経過してからクリームを洗い流すという手法。

このほかでは、家庭用脱毛器や毛抜き、カミソリなどが脱毛用器具として使用されている。

高校・大学での脱毛デビューが多い

服部医師のクリニックに脱毛に来る患者は女性が圧倒的に多いが、近年は「10代、それも小・中学生ぐらいの患者さんもいらっしゃいます。親御さんの意識が高いからでしょうかね」と、低年齢化が進んでいるような気がすると指摘。

「高校・大学ぐらいで『ちょっと脱毛しようかな』というのが一番多いケースではないでしょうか。私たちのクリニックでは、20代から40代ぐらいまでの女性がメインですが、全体では50代までと患者さんは幅広いです。依頼で多い箇所は脇、膝下、肘下、VIOラインでしょうかね」。

どこまでを"許容範囲"とするのか

永久脱毛というと、「一度脱毛をしてしまえば永久にムダ毛が生えてこない」と感じている人もいるかもしれない。だが実際にはそうではなく、「一定期間生えなくさせる・目立たなくさせる」という認識が正しい。

ただ、「目立たない」と感じるのはあくまで当人の主観。どこまでを"許容範囲"とするのかを明確に決めたうえで脱毛に挑むようにしよう。

※写真と本文は関係ありません

記事監修: 服部英子(はっとり ひでこ)

東京女子医科大学卒業。皮膚科専門医。日本皮膚科学会、日本レーザー学会、日本臨床皮膚科学会、日本アレルギー学会に所属。大学卒業後に東京女子医科大学病院やJR東京総合病院の皮膚科に勤務した後、2005年より南青山皮膚科 スキンナビクリニックの院長を務める。