テイクアウトメニューも登場

店内で楽しめる飲食メニューにも注目したい。一部ドリンクでは、渋谷店にはない新メニューを導入した。生のクラフトビール(700円~)を常に3種類提供するほか、日本酒(700円)の提供も開始する。

ノンアルコールドリンクでは、テイクアウトにも対応する紅茶とコーヒー(ともに600円)をホット・アイスともにメニューに追加。中でも紅茶は、同店だけのオリジナルブレンドだという。

アルコールもノンアルコールも豊富にそろえる

ちなみに、ドリンクメニューを1つオーダーするごとにオリジナルのコースターが1枚もらえる。コースターは本にちなんだデザインとなっており、裏面にはオーナーによるその本の感想文がびっしり。渋谷店では6種類の展開だったが、表参道ヒルズ店では24種類を用意。もらえるコースターの種類はランダムだが、1枚(100円)・6枚セット(500円)・24枚セット+オリジナルステッカー2枚(2,000円)での購入も可能だ。

オリジナルのコースター

裏面にはオーナーによる感想文が(内容は現地でご確認を!)

メニューブックがすごい!

2冊並べると「森の図書室」という字が浮かび上がるメニューブック

席数は、併設のカウンター席など計32席。席についてまず驚くのは、80ページ以上あるオリジナルのメニューブックだ。とにかくものすごい力の入れようで、どうものすごいかと言うと、全てのフード・ドリンクメニューに1ページずつが割り当てられ、それぞれのメニューにちなんだ本が紹介されている。

本の紹介文もオーナーオリジナルで、1冊1冊への愛を感じる内容だ。時間に余裕がある人は、目移りしてしまう本棚に行く前に、じっくり腰を据えてこのメニューブックを読みながらオーダーするものを決めてほしい。

一品ごとに関連作品と紹介文が。メニューというより、もはや読み物だ

フードメニューとしては、「自家製ピクルス」(400円)、「オイルサーディン丼」(1,100円)、「チョコケーキ」(600円)、「シフォンケーキ」(600円)、「パパの好きなキッシュ」(600円)など。「パパの好きなキッシュ」というメニュー名は一見風変わりだが、ある小説のシーンに由来したネーミングとなっている。その作品を読んでいれば味わいもひとしお。自分の好きな作品にちなんだメニューがあると、思わずオーダーしたくなってしまう。

「自家製ピクルス」(400円)

「オイルサーディン丼」(1,100円)

「チョコケーキ」(600円)

「シフォンケーキ」(600円)

「パパの好きなキッシュ」(600円)

なお、同店の営業時間は11:00~21:00(日曜日は~20:00)で、定休日等は表参道ヒルズの休館日に準じる。渋谷店と比べて非常に開放的なつくりの同店は、買い物の途中にふらっと本を読みに立ち寄りたくなってしまうような魅力に満ちていた。"店舗"や"施設"というより、表参道ヒルズの中に開かれたひとつの"本棚"のような空間だ。たくさんの本と、物語を持つ飲食物に囲まれて、昼も夜も幸せな時間を過ごせそう。

※価格は全て税別