新操作ダイヤルと暗所で役立つLEDライトに注目
操作面では「スマートファンクション」と呼ばれる新しい仕組みが気に入った。これは、ペンタプリズムの右横に設けた「機能ダイヤル」を回して機能を選択し、ボディ天面の右端にある「設定ダイヤル」でパラメーターを変更する仕掛けだ。
スマートファンクションで調整できる機能は、露出補正やISO感度、連写速度、ブラケット撮影の幅、グリッド、Wi-Fiなど9種類。いずれもメニュー画面を呼び出さずにダイヤルのみで素早く設定できる。誤操作を避けたい場合は、無効にしておくことも可能だ。
新機能の「アシストライト」もおもしろい。こちらは、ボディ上部の照明ボタンを押すと、各部に組み込まれたLEDが光る機能だ。天面にある表示パネルのバックライトが点灯するのは他社のカメラでも見かけるが、本機ではそれ以外に、背面操作部 (可動液晶の内側) と、レンズマウント部、カード/レリーズ端子部が光る。薄暗いシーンでも、操作を確実に行うための配慮といえる。
手ブレ補正は、5軸補正機構をボディに内蔵。オールドレンズも含めて、装着する全レンズで補正が有効になることは、他社の現行一眼レフ機に対するアドバンテージといっていい。補正の効果は同社最高となる5段分。流し撮りの際は、一定方向への振りをカメラが検知し、最適な制御が自動で行われる。