子供の在学先別、世帯年収は?

子供の在学先別に親の年収構成比をみると、「私立高校」「国公立大学」「私立大学」において「世帯年収800万円以上」の割合が過半以上だった。

子供の在学先別世帯年収構成比

平均世帯年収を比べると、高校では国公立と私立で309.3万円の差が、高等教育機関では最大で222.9万円(「短大」(679.2万円)と「私立大学」(902.1万円)との差)となる。

年収が低い世帯ほど在学費用の負担は重く

世帯年収に占める在学費用の割合、年収階層別にみた世帯年収に占める在学費用の割合

世帯年収に占める在学費用(子供全員にかかる費用の合計)の割合をみると、平均17.8%。分布状況をみると、負担割合「10%以上20%未満」が32.7%と最も多くなっている。

年収階層別にみると、年収が低い世帯ほど在学費用の負担は重くなる。特に、「200万円以上400万円未満」の層では平均負担割合が36.8%となり、昨年度より低下したものの、年収の1/3以上を占めている。

教育費の捻出方法は?

教育費の捻出方法(何らかの対応をしている世帯)は、「教育費以外の支出を削っている(節約)」が29.9%と最も多く、以下「預貯金や保険などを取り崩している」(27.9%)、「奨学金を受けている」(22.0%)と続く。

節約している支出としては、「旅行・レジャー費」が61.6%と最も多く、以下「外食費」(59.3%)、「衣類の購入費」(44.9%)と続く。

2014年度と比較すると、「奨学金を受けている」と「子供がアルバイトをしている」の増加、「バッグ、アクセサリーなどの身の回り品や装飾品の購入費」と「保護者のこづかい」の減少が目立つ。