ミラーがモーター直接駆動式に
EOS 80Dは新しいミラー駆動システムを搭載している。連写性能は最大で秒間7コマとEOS 70Dと同等ながら、70Dまで使用していたばね式の駆動をやめ、EOS 7D Mark IIに初搭載したモーター式のミラー直接駆動を採用したのだ。これにより、ミラーが衝突する直前にモーターで制動をかけることができ、ミラーバウンドによる振動を低減。手ぶれを防ぎ、静音化も実現した。ミラーバウンドの振動軽減は、低速シャッター時はもちろん、連写合成によるHDR撮影時にも有利。さらに、モーター式ではシャッターをチャージするための大きなパワーが不要となるため、電力も効率化している。
レンズを外してミラーボックスを覗き込むと、70Dと80Dのミラーの枠に違いがあることが見て取れる。ちなみに、80Dはメインミラーとサブミラーをモーターで直接駆動させており、メインミラーのみモーター駆動させていたEOS 7D Mark IIのシステムを進化させたものとなっているのだとか。
シャッター音も比較
参考までに、70Dと80Dのシャッター音の違いを実感できる動画を掲載する。当然ながら音が出るので、オフィスや電車、バスでご覧の方はご注意を。あまりの音の違いに、驚かれる方も多いはずだ。
【動画】EOS 70D(右) → 80D(左)の順に、「ワンショット」「連写」「LV静音撮影(モード1)」を実行(※)。シャッター音が大きく変わったことがわかる。 ※ 80Dは「LVソフト撮影(モード1)」 |
ちなみに、ライブビュー時にモードダイヤルで撮影モードを変更した際、70Dではモードによってはミラーがダウンしてしまい、撮影時にもう一度ライブビューボタンを押し直さなければならなかった。しかし、80Dではモードダイヤルを1周回してもミラーがダウンしない。80Dのミラー制御系は、実に細かな部分まで見直されているのだ。