コンタクト装用時でも使える点眼薬

特に今シーズンは、抗アレルギー点眼薬の一部製品がコンタクトの上から使用できるようになったという。

コンタクト装用時の点眼は、点眼剤に含まれる主薬がレンズに何らかの影響をおよぼす可能性が指摘されている。そのため、花粉症患者は点眼の度にレンズを外す必要があった。場合によっては、レンズを外した際に花粉が目の中に入り込み、点眼後も結局かゆみに悩まされるというケースもあった。そんな「憂き目」にもう遭遇しないですむというのだ。

「医者からの処方となりますが、そういう新しい点眼薬もあります。その点眼薬は花粉症予防にもなるし、対策にもなります。私のクリニックで治療をしていても、その点眼薬だけで初期療法がすむ人がいます。初期段階でそのような効き目のある薬を使うと、1種類でもかなりの予防になります」。

飛散開始後でも症状を緩和できる

地域によっては、既に「1平方cmあたりの花粉が連続して1個になった最初の日」と定義されている飛散開始日を迎えているだろう。

「じゃあもう、今から治療しても遅いじゃないか」と感じるかもしれないが、花粉が飛散しだしてからでもシーズン序盤に治療を始めておけば、ピーク時の症状を緩和できるという。まだ決して遅くないのだ。

「患者さんは症状がひどくなってから来院されますが、皆さん同じく症状がひどいため、病院で2~3時間待ちという状況に遭遇することもあるかと思います。初期療法のときにくると病院もすいていますので、早めの診察をお勧めしますよ」。

※写真と本文は関係ありません

記事監修: 味木幸(あまき さち)

あまきクリニック院長、慶緑会理事長。広島ノートルダム清心高校在学中に米国へ1年の留学。米国高校卒業後に母校に戻り、母校も卒業。現役で慶應義塾大学医学部入学。同大学卒業後、同大学眼科学教室医局入局。2年間の同大学病院研修の後、国家公務員共済組合連合会 立川病院、亀田総合病院、川崎市立川崎病院・眼科勤務。博士(医学)・眼科専門医取得。医師として痩身や美肌作り、メイクアップまでを医療としてアプローチする。著書も多数あり。