Continuum for Phoneに対応

前述の通りVAIO Phone BizはSnapdragon 617を搭載している。「NuAns NEO」に続いてContinuum for Phoneをサポートする、国内では2機種めのWindows 10 Mobileスマートフォンだ。タッチ&トライ会場には試作機が並んでおり、筆者も試してみたところワイヤレスのためか、操作時に一拍置くような遅延が発生していた。

Continuum for Phoneの実演デモンストレーション。ワイヤレスディスプレイアダプターには、動作確認済みだというActiontec Electronicsの「ScreenBeamMini2 Continuum」を使用

キー入力は"少々遅い"程度だが、画面描画などはもたつきを感じた。ただし、会場には多くの人が群がり、その数だけ通信デバイスが存在するため、ネットワーク状態は芳しくなかったはずだ。

Continuum for Phone実行時は、Windows 10 Mobileの画面がスタートメニューとして現れる。この際Windows 10 Mobileデバイス側はタッチパッドとして使える。もちろん独立したスマートフォンとしても利用可能だ

他方でVAIO Phone Biz本体の動作自体は快適である。NuAns NEOを除く多くの国内Windows 10 MobileスマートフォンはSnapdragon 210を搭載し、その分動作も緩慢な場合がある。筆者は以前、Qualcomm Snapdragon 400を搭載するWindows 10 Mobileスマートフォンに触れ、快適な動作に喜んでいたが、VAIO Phone Bizはそれ以上だ。

Windows 10 Mobileの「バージョン情報」を確認したところ、搭載するOSのビルドナンバーは10586.29だった

ユニバーサルWindowsアプリの起動やスクロール、タスク切り替えといった細かなアクションが快適に動作し、CPU性能の差を改めて感じさせられた。手にした感触も心地よく、バッテリーは2,800mAhと容量多めだが、本体重量は約167gだという。担当者によれば現在のVAIO Phone Bizは開発途中で、一部のアプリ起動が遅くなるなど問題が確認されているそうだ。それでも高いパフォーマンスを見せるVAIO Phone Bizは、かなり魅力的なWindows 10 Mobileといえる。

本体右側面にはボリュームボタンや電源ボタンが並ぶ

本体背面は「VAIO」のロゴが刻まれている