それでは、各種ベンチマークテストでdynabook T75/Uの実力を調べていこう。まず始めに、Windows 10のWindowsシステム評価ツールを利用したWindowsエクスペリエンス インデックス スコアだ。表示は「WinSATViewer」にて行った。
Core i7を搭載しているだけのことはあり、プロセッサとメモリは「7.5」と非常に高い。一方で、グラフィックススコアは4.6と少々伸び悩んでいるように思える。HDDは他のHDD同様の「5.9」だ。なお、Windows 10においてゲーム用グラフィックスは測定されないため、こちらの数値は無視してほしい。
続いてPCの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」。結果は、エクスペリエンス インデックス スコアに輪をかけて優秀だ。CPU内蔵グラフィックスを利用しているため、Casual Gamingこそ伸び悩むところもあるが、MS-Officeや写真・動画編集ソフトなども快適に動作するだろう。
最後に、3Dグラフィックス性能を確認するためにゲームベンチを試してみよう。用意したのは、3Dゲームとしては負荷が軽めな「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトだ。1,920×1,080ドットと1,280×720ドットにてテストを行ったが、1,920×1,080ドットの標準品質で「3237」で評価:普通という好成績を収めることができた。1,280×720では最高品質でも「5282」の評価:快適を実現。Intel HD Graphics 520は、軽めの3Dゲームならば十分快適にプレイできる処理能力を持つことがわかった。
スタンダードな使い勝手が向上した伝統の東芝15.6型ノート
クオリティの高さを維持したまま、モデルチェンジした「dynabook T75/U」。外観こそ従来モデルと大きく変わらないものの、Skylake世代のCPUを搭載し、Windows 10がプリインストールされたことで、使用した印象は思いのほか異なっている。ベンチマークでみせた優秀なスコアも印象が強い。
15型クラスのdynabookに対しては、スタンダードな使いやすさを追求したノートPCという印象を持っているが、この2016年・春モデルはそれをより強くするものだ。強烈な個性こそ持たないものの、不満を感じることなく自然に使えるという、長い歴史を持ったノートPCの魅力だろう。春の新生活でノートPCの購入を検討しているなら、「dynabook T75/R」は候補の1台に加えてほしい。
製品名 | dynabook T75/U |
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店頭予想価格 | 190,000円台半ば(税別) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Intel Core i7-6500U(2.5GHz) |
メモリ | PC3L-12800 8GB(8GB×1) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 520(CPU内蔵) |
ストレージ | 1TBハイブリッドHDD |
光学ドライブ | BDXL対応ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 15.6型Clear SuperView LED液晶 1,920×1,080ドット(フルHD) |
タッチパネル | × |
有線LAN | Gigabit Ethernet対応有線LAN |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
Webカメラ | 有効約92万画素 |
主なインタフェース | USB 3.0×4、HDMI出力、ヘッドセット/ヘッドホン端子、 SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット |
バッテリ駆動時間 | 約5.5(JEITA 2.0 |
本体サイズ | W380.0×D259.9×H23.5mm |
重量 | 約2.3kg |