Firefox 44の新機能
Firefox 44の新機能であるが、以下の通りである。
- 証明書がエラー起きた場合、もしくは接続の安全性を確認できない場合に表示される警告画面が改善
- デコーダがインストールされていれば、LinuxでH.264が利用可能に
- MP4/H.264が利用できない場合、WebM/VP9が有効に
- コンポジットスレッドで動作するアニメーションは、アニメーションインスペクタのタイムラインにイナズマアイコン付きで表示されるように
- HTTPSでのコンテントエンコーディングで、brotli圧縮が利用可能に
- 開発ツールのスクリーンショットコマンドで、ピクセル比を選択できるように
さらに、修正や変更として、以下が行われた。
- Windows XPとVistaで、動画再生時にスクリーンセーバを無効にできない不具合が修正・WebフォントのUnicodeレンジに対応するため、Linuxにおけるフォントマッチングのコードが他のプラットフォームと共通化
- 新しい要件に適合するため、Windows版でSHA-256で署名された証明書を利用するように
- RC4復号器を非サポートに
- サイト証明書の検証時に、Equifax Secure Certificate Authorityの1024ビットルート証明書、およびUTN - DATACorp SGCを信頼できる証明書としない
- Webフォントの検証をより厳密に行う
- Windows 8、および Windows 8.1でスクリーンキーボードが使用不能に(一時的な措置)
開発者向けには、以下の変更や追加が行われた。
- ログに出力されたオブジェクトで右クリックすると、ページ内のグローバル変数として参照可能に
- アニメーション用のツールが追加:インスペクタでCSSアニメーションのキーフレームを表示、編集可能に
- アニメーション用のツールが追加:アニメーションの動きを決める3次ベジェ関数を、視覚的に編集可能に
- アニメーション用のツールが追加:CSSアニメーションとトランジションの、再生および一時停止、シークが可能に
- レイアウトとスタイルを視覚的に調査するツールが実装:物差しをビューポートの際に表示することが可能に。スペースや並びの問題を発見を容易にする測定ツールが追加。また、ドロップシャドウや、セピアといったCSSフィルタを、リアルタイムで作成とプレビューが可能に
- ヒープの使用状況を調査できる新しいメモリツールが実装
- Service Workers APIが利用可能に
- JSONリーダが組み込まれ、拡張なしでデータの閲覧、検索、コピー、そして保存が可能に
- デバッガでCmdキーを押しながらクリックすると、その関数の定義にジャンプする
- WebSocket Debugging APIが利用可能に。これを利用したアドオンの作例も公開
- ルールビューで編集されたルールがスタイルエディタにも表示。また編集されたルールがルールビューに表示
今回は、インターフェイスなどの変更はほとんどない。一方で、証明書や動画関連の変更や修正が行われている。ユーザー的には、あまり目立ったバージョンアップ内容は少ない。しかし、以下のセキュリティアップデートも含め、すみやかにアップデートすべきであろう。