全体像については、デルの本谷氏が説明。ビジネス向けノートPCブランド「Latitude」は多様な働き方をサポートする製品であり、デルが想定する働き方として、「一日中デスクに座っての作業」「一日中オフィスにいるが、会議等で移動を繰り返す」「仕事の多くが出先」「フルタイム在宅やノマドワーカー」という4つに分類。
デル クライアント・ソリューション統括本部 クライアント製品マーケティング本部 マーケティングマネージャーの本谷和美氏 |
デルの想定している働き方。オフィスにこもっている人でも、同じ椅子に座っているのと社内を飛び回る人では要求仕様が違うという |
ノートPCのLatitudeに関しては現在、メインシリーズとして3000/5000/7000シリーズがある(教育用のEducationと高耐久Rugged以外)。3000シリーズは手ごろな価格ながら管理性とセキュリティに配慮、5000シリーズは重量と耐久性のバランスかつ生産性を上げるスタンダード製品、7000シリーズはモバイル性と高い生産性を併せ持ったプレミアム製品と位置付けた。
3000シリーズは最大15時間のバッテリライフを持ち、拡張性に関してはUSBドックで対応。また、企業で求められる最長5年の保証やキッティングを容易とするConfigurationサービスに対応し、セキュリティはデルのDDP|E(後述)とTMPチップ搭載。指紋認証モデルも用意する。
5000シリーズはメインストリーム製品ということで、3サイズの液晶サイズを用意。カーボンファイバー強化樹脂によって、強度と傷つきにくさを両立している。拡張性はEドックとWiGigドックのほか、15.6型モデルはThuderboltドックを後日提供する。無線は802.11acとWiGigをサポート。セキュリティはデルのDDP|E、TMPチップ、ICカード、指紋認証、Dell ControlVaultなどに対応する。7000シリーズは、カーボンファイバー強化樹脂を全面的に採用し、QHDディスプレイもオプションで用意。
また、外付けの「デル ポータブル電源コンパニオン」も便利だ。スマートフォンにおけるモバイルバッテリのようなもので、出先でコンセント電源が確保できない場合に威力を発揮する。
New Latitude 5000シリーズ。拡張性と共にカーボンファイバー強化プラスチックを採用した。WiGigドックや802.11acにも対応 |
ディスプレイのダンパー保護、ゴリラガラスによるディスプレイの保護や、カーボンファイバー強化プラスチックの採用。ヒンジもアルミ製で強化 |
New Latitude 7000シリーズ。全面的にカーボンファイバー強化プラスチックを採用し、機能的にも性能的にも最上位モデル |
法人向けタブレットはVenue Pro 5000シリーズとLatitude 11 5000シリーズ 2-in-1、同12 7000シリーズ 2-in-1という構成 |
ビジネス向けのWindowsタブレットは、Venue Proの8型/10.8型モデルを投入。最新のIntel Atomプロセッサを搭載し、USB Type-C端子やスタイラスペンに対応。また、Windows 8.1とWindows 10の選択を可能としている。セキュリティは、DDP|E、TMPチップ、SCCM(Microsoft System Center Configuration Manager)に対応。USB Type-Cを生かしたドックもオプションで用意。Venue 10 Proにはモバイルキーボードも提供される。
2-in-1としては、Latitude 11 5000シリーズ 2-in-1、Latitude 12 7000シリーズ 2-in-1を発表。法人利用で保証期間が短いという問題があったが、最長5年のプレミアムサポートに対応した。また、USB 3.0 Type-CコネクタによるDell Dockも使える。
Latitude 12 7000シリーズには、マグネットキーボードかスリムキーボードのどちらかが同梱される(注文時にユーザーが選択)。スリムキーボードは、キックスタンドのような台によって角度調整が可能だ。