購入型クラウドファンディングの今後は?
今後についてはどう見ているのか。中山氏は「中長期でいうと、5年でアッパーなポテンシャルは100倍以上ある」と強気な見方だ。というのも、同氏によるとMakuake開始後の1年から1年半まではアーリーアダプターによる利用が主体だったと分析しているからだ。これからは、クラウドファンディングがプロジェクトを通して資金調達だけでなくテストマーケティングやPRが行えるというメリットを、広く説明することで成長余地が多くあると見ている。
今後の購入型クラウドファンディングの市場についてポジティブなMakuake。地方でセミナーを開くなど埋もれた状態の「作れる人」を発掘し、ビジネスのラインに乗せようとする。はたしてMakuakeの中山代表が目指すように、日本において購入型クラウドファンディングの利用者はアーリーアダプターからマジョリティへと拡大するのか。認知度も上がり、市場拡大に期待が高まるクラウドファンディングだが、購入型は2016年も発展の年になるのか、注目したいところである。