シンプルゆえに使い道が広がりそうなアプリ

「Card Sleeve」の使い方としてはカードや名刺のデータ化がまず思い浮かぶだろう。実際、デフォルトの状態では、ダミーとして診察券のデータが入っている。

しかし、カードだけにこだわる必要はなく、本の表紙を使って読書の記録を、ワインのラベルを保存して飲んだワインのデータを保存する、といった使い方も可能。また、すでに撮影した写真もデータベース化できるので、思い出の写真集としても使うことができるだろう。

もっと考えれば、写真として撮影できるものなら何でも適用できるので、フィギュア、アクセサリー、時計など手持ちのコレクションのデータベースを作成するという使い方もアリだ。機能がシンプルだが、そのシンプルさゆえに多くの使い道があるのが「Card Sleeve」のよさだろう。

カードにこだわらず写真に収められるものは何でもデータベース化できそうだ

使い道が見つかれば「Card Sleeve」は便利なアプリ

ただし、使っていて「もう一歩!」と思う点も少なくない。個人的には名刺などの取り込みを行なっていて「OCR機能や台形補正機能がついていたら便利だろうな」と思うことが何度かあった。

また、タグでデータを分類できるものの、データの種類によってフォルダ分けや新たなデータベース作成ができないのが残念なところ。また、エクスポートも全データを一括で行なうので、必要なデータだけ抜き出してということはできない。

あればいいのに的な要素が入っていない点が惜しいところだが、とはいえ簡単な操作でデータベースが作れるのはやはり便利だ。後はアナログな物を画像データベースとして残したいかどうかという、ユーザー側のモチベーション次第。保存したいカードやコレクションがあるなど、使う目的があれば便利なアプリになるだろう。