――ナハトを演じてみての感想はいかがですか?
コヒメ「原作を読んだとき、ナハトの一人称が"僕"だったので、最初は男の子だと思っていたんですよ。それで音響監督さんにお伺いしたら、一人称が僕だけど女の子なんだよって教えてもらって。なので、ボーイッシュで、中性的な感じの女の子をイメージして演じてみました。クールな僕っ娘です(笑)」
――コヒメさんの演技はいかがですか?
ルイズ「英語を喋っているシーンがあってビックリしました(笑)」
コヒメ「英語のシーンはめっちゃ苦労しました。全部カタカナに直してもらったんですけど、カタカナも苦手なので、何回も録り直しました(笑)」
アヤミ「可愛らしい声なので、どんなボクっ娘になるんだろうって思っていたんですけど、ちょっとエフェクトがかかっていることもあって、いつものコヒメちゃんとはまったく違う感じになっていて驚きました」
マホ「ナハトが喋ったとき、最初はコヒの声だって全然わからなくて……。でも、ナハト役だって聞いていたので、あらためて意識して聞いてみたら、うっすらコヒな気がするって(笑)。いつもとまったく違う声だったのですごいなって思いました」
アヤミ「私もナハト役というのは知っていたんですけど、出てきたときは、普通にカッコいい人来た! って思っていて……。それでTwitterを見ていたら、マホが『コヒメだー』って言っているので、あ、今のコヒちゃんかって(笑)」
――オープニングテーマ「Embrace Blade」がテレビで流れたときはいかがでしたか?
ルイズ「パステルカラー調の可愛い感じのオープニングに、"アフィリア・サーガ"って文字が出てきて、正直最初に観たときは鳥肌が立ちました。やっぱりオープニングで流れるのはいいですね(笑)」
アヤミ「テロップがけっこう速くて、"アフィリア・サーガ"の文字も流れるように去っていくじゃないですか。だから何度も巻き戻して観ました(笑)。ひとつひとつのモーションが観ていて楽しいですよね」
マホ「最初に流れたときは、Twitterで宣伝するのに必死で、ちゃんと観られませんでした。まだCDも発売前だったので、ハッシュタッグをつけて、『11月18日に発売します!』って(笑)。オープニングテーマは、けっこう明るい感じの曲が多いじゃないですか。でも、明るすぎない感じの『Embrace Blade』は、『対魔導学園35試験小隊』という作品にすごくあっている気がして、自分たちの歌なんですけど、オープニングを観るたびに、『Embrace Blade』も『対魔導学園35試験小隊』という作品もどんどん好きになっていきます」
コヒメ「私はリハVで一足先に観ていたので、マホと同じくTwitterで実況していました(笑)。皆さんの反応が良かったので、うれしいなって思いながらタイムラインを追っていました」
――それではあらためて「Embrace Blade」について教えてください
ルイズ「作詞が、私たちのプロデューサーである桃井はるこさんなんですけど、桃井はるこさんはアニメの曲を担当するとき、必ずしっかりと原作を読んで、そのストーリーを大切にして歌詞を書かれるんですよ。だから今回も『対魔導学園35試験小隊』のタケルとヒロインである桜花やうさぎや斑鳩たちとの"絆"を描いた歌詞になっているのですが、実は2番は"アフィリア・サーガ"のことを思って書いてくださっているんです。実際に歌詞を読むと、何だか私たちのことが書かれているような気がするって思ったので(笑)、皆さんにもぜひ歌詞カードを何回も読んでいただきたいです」
アヤミ「私は2番の『もしも未来が視えるチカラがあれば 幸せと呼べる日々は続くの?』という歌詞がすごく好きで、たしかに未来を先に知ってしまっても本当に幸せになれるのかどうかって疑問じゃないですか。でも、すごく前向きな歌詞で、"絆"がテーマになっているので、『対魔導学園35試験小隊』のキャラクターたちにもすごくあっていると思いますし、アニメとは関係なく、一人ぼっちで寂しい人とかすごく大変で辛い人が、この歌を聴いて、歌詞を読めば、少しでも前向きな気持ちになれるのではないかと思いながら、そういう気持ちを込めて毎回ライブで歌っています」
マホ「今回の衣装は『対魔導学園35試験小隊』の制服に似せたデザインになっているんですけど、この衣装を着ている今の"アフィリア・サーガ"がありつつ、もうひとつの世界、歌詞にもあるんですけど、『もしも時代が、場所が、違う何処かなら 僕らは何になっていただろう』という歌詞があって、今の"アフィリア・サーガ"じゃない私たちが、もしも違う時代だったら出会っていたのか? みたいなところから、MVの中で初めて私服を着ています。私服を着ることで、"アフィリア・サーガ"として一緒にいなかったとしても、きっとどこかで巡り合っていたよねっていう気持ちを込めている感じです」
コヒメ「『Embrace』は"抱きしめる"という意味なんですけど、本当に抱擁するようなすごく温かみのある曲になっています。主人公のタケル君が、いろんな背景があって、いろんなものを背負っているヒロインたちに、『俺が半分背負ってやる』という殺し文句を言ってメロメロにしていくんですけど、本当にそのタケルくんがカッコよくて、包容力があって。タケル君を中心に、35試験小隊がまとまって、絆ができていく……そんなストーリーを追うことで、オープニングテーマもまた違った見え方、聴こえ方がするのではないかと思っています」