ベンチマークで実力をチェック
まず、Windowsのシステム評価ツール「WinSAT」を使って、Windowsエクスペリエンス インデックスを計測。これには「WIN SCORE SHARE」を利用した。結果は以下のとおりで、プロセッサとプライマリハードディスクのスコアがよい。ゲーム用グラフィックスは計測されなかった。
マシンの総合力をチェックする「PC Mark」系も実行してみたが、PCMark 8は完走しなかったため、今回はPCMark 7の結果を示す。「Processor is not recognized」はCPUの種別が認識できないというだけで、内容に問題はない。ただ、ブラウザを呼び出すときにエラーが発生し、「Web browsing and decrypting」の「Web browsing」と「Data decrypting」の結果が反映されていないことをお断りしておく。タブレットとしては十分な「1134」というスコアが出ているので、普段使いならば問題ないことがうかがえる。
次はCrystalDiskMark 5.1.0によるストレージの速度。4Kファイルのリード/ライトが遅い点は気がかりだが、実際に使っていてもっさり感を覚えることはほとんどなかかった。
BBenchによるバッテリ駆動時間のチェックも行った。設定は、タブレットであるためキーストロークの入力は無しとして、60秒ごとのWeb巡回というもの。W10A本体の設定は、ディスプレイの明るさが50%、Bluetoothオン、スリープ防止、電源設定は「バランス」だ。結果は3時間20分ほどで、バッテリ容量が15%を切って電源が自動的にオフとなった。カタログスペックの「連続HD動画再生が約4時間」に近い結果である。
背面タッチパッドによる一線を画する操作性
背面タッチパッドという「タブレットの背中って空いてるじゃん! ここにタッチパッド置けるじゃん!」というようなアイデアにより、タブレット状態のままでデスクトップモードでの操作性を高めている「CLIDE W10A」。Windowsタブレットでは、デスクトップモードで作業したくなることが多々あるため、この利点は非常に大きい。ほかのWindowsタブレットと比べても、ひとつ上の操作性を実現している。
基本性能もまずまずで、付属カバーのキーボードはこのサイズにしてはかなり打ちやすい。ちょっとしたモバイルノートとして使うこともでき、ビジネスシーンでも十分な活躍を見せてくれるだろう。バッテリ駆動時間に不安があれば、軽量コンパクトな付属ACアダプタを一緒に持ち歩いてもよい。12月15日現在での実売価格は3万円台の半ばとなっており(筆者調べ)、プライベートにも仕事にも活用できる一台として、手軽に購入できるWindowsタブレットといえる。
製品名 | CLIDE W10A |
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量販店価格 | 32,800円前後(税別) |
OS | Windows 10 Home 32bit |
CPU | Intel Atom Z3735F(1.33GHz) |
メモリ | DDR3L 2GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics |
ストレージ | 64GB フラッシュメモリ |
光学ドライブ | - |
ディスプレイ | 10.1型、1,920×1,200ドット |
タッチパネル | ◯(マルチタッチ) |
有線LAN | - |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
センサー | - |
Webカメラ | フロント200万画素/リア200万画素 |
主なインタフェース | USB 2.0×1、microUSB 2.0×1、microHDMI、 microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、 マイク/ヘッドホンコンボジャック |
バッテリ駆動時間 | 約4時間(HD動画再生) |
本体サイズ | W257×D171×H7.5mm/約610g(タブレット本体のみ) |
重量 | 約610g(タブレット本体のみ) |