テックウインドの「CLIDE W10A」(以下、W10A)は、Windows 10を搭載した10.1型タブレットPCだ。解像度1,920×1,200ドットのIPS液晶は、10点マルチタッチに対応している。基本的なスペックとしては、CPUがIntel Atom Z3735F(4コア/4スレッド、定格1.33GHz、最大1.83GHz)、メモリはDDR3L 2GB、ストレージ容量は64GB。サイズはW257×D171×7.5mmで、重量は約610g。OSはWindows 10 Homeとなっている。

背面にタッチパネルを備えるという新発想から生まれた「CLIDE W10A」。写真は付属のキーボードカバーを取り付けたところ

■主な仕様 [製品名] CLIDE W10A [CPU] Intel Atom Z3735F(1.33GHz) [メモリ] 2GB [グラフィックス] Intel HD Graphics [ストレージ] 64GB [光学ドライブ] なし [ディスプレイ] 10.1型ワイド(1,920×1,200ドット) [OS] Windows 10 Home 32bit [サイズ/重量] W257×D171×H7.5mm/約610g(タブレット本体のみ) [店頭予想価格] 32,800円前後(税別)

デスクトップモードの快適さをアップする背面タッチパッド

Windows 10タブレットは、タブレットモードで使う場合はディスプレイのタッチパネルで十分に操作できるのだが、慣れ親しんだデスクトップモードだと話が違ってくる。だが、W10Aは10.1型1,920×1,200ドットという高精細な画面なので、アイコンや文字が小さく表示されて操作しづらい。Windowsの設定で150%表示などにすれば改善されるが、貧乏性の筆者は100%表示、いわゆるドット・バイ・ドットで使いたいのだ。

そんなときW10Aであれば、背面タッチパッドのおかげでマウスなどの外部入力装置に頼らず、しかも普通にタブレットを手に持つスタイルでポインタ操作を行える。

10.1型で1,920×1,200ドットの高精細では、デスクトップモードを指でタップしてのファイル操作はちょっとキツい。写真左は100%表示(ドット・バイ・ドット)、写真右は150%表示

囲われている部分がタッチパッドのエリア

背面タッチパッドは、本体の左右を両手で持った場合の、右手人差し指から薬指が当たる付近に備わっている。このエリアは黒い枠で囲われていて、指先の感触で確認できるようになっているため、本体を裏返して見なくてもわかりやすい。

自然な持ち方をしつつ、右手の指で背面タッチパッドを操作できる

ここを3本指で下から上にスライドすることで、タッチパッドが有効化される。また、3本指で上から下にスライドすると無効化だ。マウスの左クリックは一本指でのタップ、ダブルクリックは2回タップすればよい。2本指でタップすれば、右クリックとなる。このあたりは、一般的なタッチパネルと一緒だ。

タッチパッドそのものの反応は非常に良好で、デスクトップモードでの細かいアイコンのポインティングなども快適だった。ただ、背面タッチパッドが少々狭く、画面全体をカバーしきれていないのは惜しいところ。実際はほとんどのノートPCもそうなのだが、W10Aの背面タッチパッドは画面の7~8割は十分にカバーしているので、一般的な操作には問題ない。この便利さは、ほかのタブレットにも搭載して欲しくなるレベルである。