Surface Pro 4をノートPCとして使用する場合、Surface Pro 4タイプカバーの評価が気になるところだろう。この点に関しては拙著記事で述べたように大きく向上している。従来はキー同士がくっついていたが、これをアイソレーションスタイルに変更。キーサイズは約16ミリ、キーピッチは約19ミリ、キーとキーの間に3mmほどのすき間を設けるなど、必要十分の出来だ。
過去のタイプカバーシリーズも改善を重ねてきたが、それでも一般的なキーボードと比べて使い勝手に疑問が残っていたため、Surface自体は魅力的ながらも新モデルの購入を控えていた。だが今回のタイプカバーは、キーの打鍵感も大きく向上し、個人的には"原稿執筆に耐えうるキーボード"という印象を持っている。さすがにデスクトップPC用キーボードと比べれば、キーストロークの浅さなど気になる箇所はあれど、これなら大半のユーザーは満足するはずだ。
Surface Pro 4をタブレットとして使用する場合、付属のSurfaceペンも注目ポイントに数えられる。Surface Pro 3付属のSurfaceペンは、筆圧検知が256段階だったが、Surface Pro 4付属のSurfaceペンは1,024段階となった。また、Surface Pro 3のペンは、側部にあるボタンを押しながらペン先で消すという消しゴム機能だったが、新しいSurfaceペンはトップボタンに消しゴム機能を割り当てた。ペンを逆さまに持ち替え、ボタン部分で画面をなぞったところが消える。今も昔も、消しゴム付き鉛筆を使っていたことがあれば、自然なスタイルで使えるはずだ。
なお、トップボタンをクリックするとOneNoteが起動し、ダブルクリックするとスクリーンショットの作成というのは、従来と同じ。新たに、長押しでCortanaを起動する仕組みが加わった。さらに新しいのが、ペン先を変更できるようになったことだ。プラスチック部分のペン先を別売りの「Surfaceペン先セット」と取り替えることで、イラストや文書への書き込みなどシーンに応じてペン先を切り替えられる。ペン先の種類は鉛筆の太さに準じ、2H、H、HB、Bという4種類だ(標準はHB)。
余談だが、Surface Pro 3ユーザー向けに、アクセサリ類の互換性について紹介しておこう。まず、Surface Pro 3とSurface Pro 4のタイプカバーは互換性がある。使いやすくなったSurface Pro 4用タイプカバーを購入し、Surface Pro 3で使うのもアリだ。Surfaceペンも互換性を持つが、新SurfaceペンをSurface Pro 3で使用する場合、筆圧検知は256段階に落ちる。また、Cortanaの起動やマグネット式収納もサポートされない。36W電源アダプタやVGAアダプタ、HD AVアダプタなども互換性を備えている。
ただし、Surface Pro 3ドッキングステーションをSurface Pro 4で使いたい場合、Surface Pro 3とSurface Pro 4の厚さが異なるため、すき間を埋めるアダプタが必要だ。日本マイクロソフトは「追って準備をする」と説明していたが、時期や提供方法などは未定である。