協業の第1弾は?

続いて、セガゲームス セガネットワークス カンパニーのCOOである岩城農氏が登壇して挨拶した。すでに多彩なジャンルのスマートデバイス向けゲームタイトルを世界中に提供している同社だが、昨今のゲーム市場における競争の激化にともない、最近ではゲームをユーザーの手許に届ける手段にも試行錯誤の必要性を感じているという。そうした中、LINEから協業の提案があった。岩城氏は「今回の取り組みを提案されたときは、はじめは驚いたが、貴重な機会と思いお受けした」と経緯を説明している。

セガネットワークスの岩城氏は「エキサイティングな取り組み。強い意気込みと想いをもって、取り組んでいきたい」と話した

今回の取り組みでは、セガネットワークスがパブリッシャー(発売元)となり、LINEがマーケティング部門を担当する。具体的には、セガネットワークスがコンテンツを開発・企画・運営して、LINEがLINE GAMEプラットフォーム上で展開していくという。コンテンツにはコンシューマーゲーム機のタイトルと比較しても遜色のない、ミッドコアジャンルの作りこまれたゲームを想定している。

まずは協業の第1弾として、アクション共闘RPG「フォルティシア SEGA×LINE」をリリースすることが発表された。対象となるデバイスはiOS/Android端末で、提供時期は今冬になる見込み。同タイトルは最大4人までのマルチプレイに対応したアクションRPGで、参加プレイヤーと協力しながら3Dアクションバトルを楽しむことができる。

協業の第1弾として、アクション共闘RPG「フォルティシア SEGA×LINE」を今冬にリリースする

ゲームのプレイ画面の様子

岩城氏は「タイトルの選定にあたっては、いくつかこちらから提案してLINE様に審査して頂いた。これを皮切りに第2弾、第3弾と提供していきたい。(LINEを利用している)多くのお客様にタイトルを展開させていただけるということで、可能性を感じている」と期待感を口にした。また、LINEの舛田氏は「セガ様とは単純なパートナーシップだけで終わらず、一緒になってゲーム市場で“共闘”していく。ゲーム市場における、世界のランキングを塗り替えていきたい」と意気込んでいた。

ゲームタイトルはほぼ一択で決定

質疑応答で、舛田氏は「協業の話は、何社かにお声掛けさせていただいた。それぞれゲームタイトルの提案をいただき、弊社の評価システムで審査させていただいた」と経緯を説明。ちなみに、セガとの協業は早い段階で決まったという。第1弾のタイトルについてはLINE側が惚れ込み、ほぼ一択という形で決定したとのこと。岩城氏は「両社がイメージしやすいゲーム内容だったのが幸いしたのではないか」と解説している。

セガのタイトルをLINE GAMEを通じて提供するに当たり、「ゲーム体験の少ないお客さんにも遊んでもらえるように配慮した」と岩城氏。今後、ゲームの内容やシステムにLINEらしさを取り入れるなどの工夫もしていきたいとのこと。同氏は「どういう形にしていくか、考えながらやっていきたい」と話していた。