操作ボタンを排した本体で音を止めるには、本体を一定回数シェイクする必要がある。この"ボタンを押して止まらない"機能は、岩佐氏が「個人的に欲しかった」というもので、二度寝を防止し、完全に目を覚まさせるためのものだ。
このシェイクに関しても、アプリで「シェイク回数」と「シェイクレベル(振る強さ)」を設定できる。「シェイク回数」はEASY/NORMAL/HARDの3段階のレベルが用意され、EASY時で約6~7回、HARD時で約80回のシェイクが必要。「シェイクレベル」はEASY/NORMAL/HARD/VERY HARDの4段階で設定でき、EASY時で約2G程度、HARD時では約7G程度という、ちょっとした運動になりそうな設定も可能。ちなみに、シェイクは本体の加速度センサーで感知するため、振り方によって実際に振った回数と検知回数が異なる場合がある。
スマート・アラーム「cloudiss」(クラウディス)のアラームをシェイクして停止させるところ(※大音量につき再生注意)。なお、途中でアラーム音量が小さくなった時が、このcloudissが"シェイク"を検知し始めた時となる(音量の変化でユーザー側にシェイクの検知がわかるようになっている) |
携帯性およびデザインについては、本体重量を51gに押さえたほか、アルミ削り出しのボディに天然ウォールナット材のキャップを設置。通常は端子を隠し、キャップ部分をひねると充電端子や電源ボタンといった操作ボタンが現れる機構とした。本皮製のストラップも備え、ビジネスバッグなどに掛けられる利便性と、上質感を演出したとする。
上質感を意識し、同社では珍しいシックな外箱を用意。「プレゼント用途も想定している」という |
アルミ削り出しの本体に、天然ウォールナット材のキャップを配置 |
ストラップは本皮製。ビジネスバッグにぶら下げたり、寝室のオブジェの近くに掛けておいたりできる |
岩佐氏によると、「cloudiss」は、同社が展開するクラウドファンディング「CEREVO DASH」で2012年に支援を募った「Alarm BRICK」がベースという。
「Alarm BRICK」は目標金額に達しなかったプロジェクトだったが、操作ボタンを排し設定をサーバ経由で行なう、Googleカレンダーなどと連携し自動でアラームを鳴らす、といった同機のコンセプトを、cloudissも継承している。岩佐氏は、「デザインや機能、価格などの課題があって(Alarm BRICKは)当時は受け入れられなかったのかなと。今回は社内でいろいろ検討して、この2015年にcloudissが生まれた」と語った。