プライバシーを守るプライベートブラウジング

スマートフォンを他人に渡すことはそんなに多くはない。しかし、「このサイト見てよ」といって、手渡すこともなくはない。そんなときに、ロケーションバーに数文字入れただけで、履歴が表示されてしまうこともある。サプライズプレゼントが、ばれてしまってちょっとがっかり、なんてこともありうる。ブラウジングをしていくうえで、履歴を残したくないという要求はスマートフォンでも必須のものだ。

さらに、スマートフォンに限らず、Mozillaではプライバシーの保護や個人を守るといったことに注力している。iOS版でも、その答えの1つとして、プライベートブラウジング機能が搭載された。タブの操作同様に、右上にある仮面のボタンをクリックするだけで、簡単に移行できる。図13のように、プライベートブラウジングが開始されたことが表示される。

図13 プライベートブラウジングの開始

あとは、普通のブラウジングと変わることはない。仮面のボタンが紫で囲まれる。あとは、タブの数の表示が、紫になっているくらいしか違いはない(図14)。

図14 プライベートブラウジング中

図13にあるように、履歴、Cookieなどが保存されない。普通に保存されたプライベートデータも、選択消去が可能となっている。まず設定から[プライベートデータの消去]をタップする(図15)。

図15 [プライベートデータの消去]をタップ

するとプライベートデータの項目が表示される(図16)。

図16 プライベートデータの選択

閲覧履歴、キャッシュ、Cookie、オフラインデータ、ログイン情報から個別に選んで消去できる。