Wi-Fiがあるところではなるべく使わない
これは若干特殊な例かもしれないが、大きな会議やセミナーなどで、主催者側がWi-Fi接続環境を提供してくれることがある。もちろん、参加者が多いので速度は出ないことも多いのだが、それを嫌って自分のモバイルルーターやスマートフォンのテザリング機能を使う人がいる。気持ちはわかるのだが、みんなで勝手にルーターやテザリングをオンにした結果、ただでさえ混雑している2.4GHz帯がさらに大混雑となり、繋がるはずのWi-Fiにも繋がらず、テザリングもうまくいかなくなるという、なんとも救われない結果になってしまう。
どうしても急ぎでファイルを送らねばならないというような事情でもない限り、多少の不便は我慢してでも主催側のWi-Fiを使うようにすることで、少しでも混雑を緩和するようにしたい。また、急ぎの用事があるときは一度会場を出るなどして、影響を与えにくいところで使うようにしよう。
予備のバッテリーを持ち歩こう
モバイルルーターは比較的コンパクトな製品が多く、ディスプレイなどが小さくて済む代わりにバッテリー容量も小さいものが多い。結果的に駆動時間は連続10時間弱といった製品が大半だ。もちろん1日使う程度であれば十分だが、災害や事故などで再度充電できる場所にたどり着けないケースも考えうる。
そこで、できるだけルーターと一緒にモバイルバッテリーを持ち歩くようにしよう。最近はコンパクトでも1万mAh以上の容量を持った製品も登場しており、数回は満充電にできる。これから寒いシーズンになるが、充電池は寒さに弱いので、屋外では思ったよりも長時間使えないということもある。バッテリー容量には余裕を持っておこう。
モバイルルーターは便利な反面、モバイルならではのデメリットや不便さもある。これまでの記事で紹介したことも含めてよく心がけ、安全・便利な運用を心がけてほしい。