ノリノリなハイアールアジアの伊藤社長

妙にノリノリの伊藤社長

スター・ウォーズの冷蔵庫を出すというメーカーは「AQUA」だ。正確にはAQUAはブランド名でハイアールアジア社になる。

このメーカー名は知っていた。前に知人の神原サリーさんの事務所に遊びに行ったときに、AQUAのコトンという携帯洗濯機を見せてもらったことがある。洗濯機というより汚れがついたところを染み抜きするようなデバイスという印象を受けたが、世界初の携帯洗濯機なのだという。

今回の発表会が始まると、舞台にはハイアールアジアの伊藤社長が現れ、「我々は元サンヨー(*)の社員によって今までにない製品を生み出している」と話を始めた。一通りの製品紹介が終わった後、ようやくスター・ウォーズ冷蔵庫に話が移った。

(*)三洋電機。日本の総合家電メーカー。2009年にパナソニックの子会社、2011年に完全子会社化。事業の売却や移管、従業員の転籍を進め、2015年4月の段階でほぼ法人格が残るのみとなった。主に白物家電は中国の大手家電メーカー「ハイアール・グループ」に移り、日本やアジア各国ではハイアールアジアが手がけている。ハイアール・グループとは2007年からの関係。

R2-D2がランウェイを優雅に移動!

会場で気になっていたのは、ステージから会場中央あたりまで「ランウェイ」のようなものがあったことだ。そして、ランウェイの先はボックススペースになっている。

「なにかオモシロイ奴が出てくるのか?」

と期待していたが、ランウェイを移動して来たのはR2-D2だった。新製品の等身大「R2-D2型移動式冷蔵庫」は、電動でうぃんうぃんと移動するのだ。この移動は、リモコン操作で回転と前進、後退ができる。

花道を歩いてくるR2-D2冷蔵庫。入場曲はもちろんスター・ウォーズのメインテーマ

ステージにR2-D2が到達すると、伊藤社長はこのR2-D2について説明を始めた。電動で動き、内蔵プロジェクターで映像を投影できるという。映像はスマホなどからMiracastで送る。なかなか今風な機能だ。その代わり、冷蔵庫としてのスペースは大きくなく、350ml缶が6本ほど収納できるにとどまる。ビール専用ですか?

このR2-D2を細部までリアルにするため、伊藤社長はルーカスフィルムと数百回も連絡を取り合ったとアピールし、話は価格に移った。いったいいくらなのか?

伊藤社長は以前、自分でR2-D2をリアルに再現したモデルを買おうとしたところ、日本円で200万円程度と高かったので断念したと話しつつ、今回のR2-D2冷蔵庫はその約半分の

「99万8,000円(税別)」

という"リーズナブル"な価格にしたとアピールした。他のリアルな再現モデルが200万円なのに、こちらは移動できて、プロジェクターも搭載して、冷蔵庫機能もあって、その半額は安いだろう? というわけだ。

ステージには3台のR2-D2が!

冷蔵庫部分には缶ビール6本を収納できる

R2-D2と並び、興奮して思わずキュピーンとC-3POになってしまう編集H氏