――では、どういう女性が好きなんですか?
中学生みたいなこと言っていいですか? 僕ね、単純に自分のことを好きになってくれた人が好きなんですよ。もう乙女みたいですけどね。
だから、ずっと近くにいて、仲良かった女の子に好きですって言われて初めて気持ちに気づいて、つきあったりとかね。あんまり自分からは好きにならないし、人の気持ちに気づけない欠陥人間なんですよ。
「聞き上手な女将」タイプが好きだけど、おっぱいも気になる
――いちいち勘違いする人より、好感度高い気もしますけど、以前、ケンコバさんがインタビューで、聞き上手な女将のような女性のことが好きなのに、20代のおっぱいには抗えないというようなことを言われていましたが、結局どっちが好きなんですか?
いや、基本的には聞き上手な女将の方が好きなんですよ。付き合ってきた子もだいたいそっちのほうですし、でも男なんでね、おっぱいが気になるのは否めないというか。
――マイナビニュースの記事で、そのケンコバさんの葛藤について書いたことがあって、あとからそれが「ケンコバのジレンマ」と名付けられたりしてたんです。本の中にも、『みゆき』の、一途な鹿島みゆきが好きだけど、奔放な若松みゆきにも惹かれてしまうということを書かれてましたね。
でも、基本的にはやっぱり、ぶれない鹿島みゆき派なんですよ。
――この本では、『ドラえもん』のジャイ子の良さについても、説かれてましたよね。
それも同じ理由で、真面目でぶれない、思いが散漫になってない子が好きなんです。ぶれない子が好きっていうのはですね、女性からおしかりを受ける意見かもしれないけど、女の人って好きじゃない男性の誘いを断ることってあると思うんですけど、僕は女性の誘いを断ったことがないんですね。それは、気持ちがぶれないからなんです。
女性も、何かあっても、気持ちがぶれないんだったら、男性といろいろあってもいいと思うんですよ。でも、女の人はいろいろあったら好きになっちゃうでしょ、だからないほうがいいんじゃないかって。
――でも、ケンコバさんが、その誘われた女性に好きになられるのはいいんですか?
あ、そうですね。それはぜんぜんいいと思います。そうなったら、彼女になったらいいじゃないですか。
――でも、ケンコバさんに彼女いるときは、受け入れると二股になってしまいますよね。
その時は疾風のごとく立ち去ると思います(笑)。
――それは、ひど……
ひどいですね。ただまあ、理屈は通ってると自負してますけどね。
結婚は?
――ケンコバさんも、そんなこと言いながらも、ジュニアさんの後に結婚続くかもとも思うんですが。
もう結婚するとしたら、子供ができたときじゃないですかね。僕なんて、選べるようないい生き方してないですから……。
――本の中に、女性不信であるとも書いてましたけど、それは……。
死ぬまで消えないでしょうね。
――でも、『ガラスの仮面』の、姫川亜弓さんのことは「理想の女性であり尊敬したいます」「精神的に強くてズルくない。自分の中での正義と悪がきちんとあって、その信念に基づいて行動している」「強いだけじゃなくて、ピュアでまっすぐなところも好き」と絶賛していましたよね。ああいう女性にだったら、女性不信を感じないのではないかと思うんですけど。
それがね、僕は、そういう亜弓さんみたいな人になかなか好かれないんですよね。女性と一緒に関係性を高めていけるような素敵な人じゃないですから僕。自分でいうのもなんですけど、人の足ひっぱるような人ですから……(笑)。
――とはいえ、『ロンドンハーツ』とかで、「抱かれたい芸人GP」とかになると、一位とったりするじゃないですか。あれは何だと思われますか?
口コミで徐々に評判があがってるんじゃないかなって。いい体してたよ、みたいな話が広まってるんちゃうかと……。
――え、そうなんですか?
いや、俺も自分で言ってて違う気がします(笑)。
※ケンドーコバヤシさんが影響を受けた名言とは 仕事編はこちら
『「美学」さえあれば、人は強くなれる マンガのヒーローたちが僕に教えてくれたこと』(幻冬舎/税別1,100円)
ケンドーコバヤシ著。
人生に大切なことは、すべてマンガのヒーローが教えてくれた。ドラえもんも、キン肉マンも、ジョジョも、桜木花道も……。いつも、完璧なわけじゃない。いざ、という時だけ人は強くあればいい。その変身のスイッチが、美学である。
「最初は負けていたほうが人生は美味しい」「バカになりきれ」「中身はなくても器を作れ」「想像力の使い方で人生は変わる」「強くなければ、優しくなれない」「人間は未完成なほうが面白い」「ルール違反の成功は続かない」「憎きを憎きとして討たず」――人生に大切なことは全てマンガのヒーローが教えてくれる。