なぜこのようなことが起きたのか
Appleに限った話ではないが、通常、メモリなど汎用的な部品は、一社からではなく、同程度の製品を分散して数社から購入することが多い。こうすることで生産や流通に支障が出た場合などに備えるわけだ。性能はカタログスペックを下回ることがなければよしとするもので、滅多にないが、仮にカタログ値を上回る製品が搭載されていたらラッキー、といった程度のものだ。
サムスン製CPUがTSMC製と比べてあまりに低い性能であれば別だが、Appleもさすがに公称値は複数台で幾度か測った平均値などを根拠にしているだろう。3%程度は測り方次第で同一個体でも発生しうる差だけに、心理的な納得のいかなさはあるだろうが、例えばサムスン製CPUの搭載を理由に交換を申し出ても受け入れられることはないだろう。
ユーザーとしてはちょっと心配になってしまう話だが、どちらのCPUであっても現実的に問題が起きることはまず考えられない。3%程度の差に汲々とせず、気にしないで使うのが精神衛生上もいいのではないだろうか。