■プレゼン対策に
・「『ロジカルプレゼンテーション』(高田貴久/英治出版): 提案の技術が身についた」(49歳男性/情報・IT/技術職)
・「『伝え方が9割』(佐々木圭一/ダイヤモンド社): 報告する際のノウハウが分かりやすい等」(24歳女性/その他/事務系専門職)
・「トヨタ出身の方が書いた、報告書を1枚にまとめる方法を書いたもの: よりよく考えてまとめる意識がついた」(26歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「本物の文章力: 社内の試験で小論文を書くとき」(31歳男性/運輸・倉庫/技術職)

■上に立つためには
・「コーチング: 指導のしかた」(47歳女性/医療・福祉/専門職)
・「課長塾: 上の人の視点を学ぶことで、視野が広くなる」(36歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「ビジネス本: マネージメント」(40歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「『プロフェッショナルコンサルティング』(波頭亮・冨山和彦/東洋経済新報社): 働くモチベーションに繋がった」(31歳男性/食品・飲料/技術職)

■哲学や歴史、宗教に学ぶ
・「孫子の兵法: 彼を知り己を知れば、百戦して危うからずとか、必ず全きを以って天下に争うを実践できるよう努力してます」(42歳男性/自動車関連/技術職)
・「武士道: 礼儀を学べる」(33歳男性/金融・証券/専門職)
・「アダム・スミス: 思想」(24歳男性/情報・IT/営業職)
・「『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』(名越康文/PHP新書): 無常観に触れることで、以前よりは動じなくなった」(30歳男性/機械・精密機器/技術職)

■仕事で悩んだ時に
・「『小さいことにくよくよするな!』(リチャード・カールソン/サンマーク出版): 大抵のことは大したことではなかったりする……考え方を変えるだけで、悩んでいたこともどうってことないと思える」(39歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「『嫌われる勇気』(岸見一郎/ダイヤモンド社): そういう気持ちも大切かもしれないと思うようになった」(29歳女性/情報・IT/営業職)
・「『考えない練習』(小池龍之介/小学館文庫): 行き詰った時やストレスを感じたときに、心が楽になる」(32歳女性/マスコミ・広告/秘書・アシスタント職)
・「『どんまい! わたし』(安原宏美編・いのうえさきこ/扶桑社): 嫌なことがあった時の気持ちの切り替え方がわかった……みんな苦労してるんだと思った」(34歳女性/その他/その他)
・「『人間にとって成熟とは何か』(曽野綾子/幻冬舎新書): 完璧な理想人などいないのだから、変に高みを目指そうとしなくなった」(26歳男性/農林・水産/技術職)

■その他ビジネス書
・「『イーティング・アニマル』(ジョナサン・サフラン フォア/東洋書林): 物事の表面的にではなく真理を見るべきだと思った」(24歳女性/食品・飲料/営業職)
・「ブランディングにまつわる本: 様々な切り口で語られる事柄なので、多様な見方が仕事に活きる」(46歳男性/その他/クリエイティブ職)
・「28歳からのリアル(人生戦略会議/WAVE出版): 今やっておくべきことが明確になった」(27歳男性/医薬品・化粧品/技術職)
・「『25歳からのひとりコングロマリットという働き方』(おちまさと・本田直之/大和書房): 会社に依存しない」(45歳女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「『鈴木さんにも分かるネットの未来』(川上量生/岩波新書): インターネットの未来について、もやもやと考えていたことを、すっきり整理してくれているから」(50歳以上男性/電機/技術職)

■総評
仕事に役立った本、回答では実に多種多様な本を紹介してもらった。

まずは、コンピュータ関連の本。特にExcelの使い方が分かる本を挙げる人が多かった。使いこなせると非常に便利なツール、解説本がとても役立ったという声は頷ける。次に、ビジネスマナー関連の本。新入社員の時に買っておけば、ずっと折に触れて愛用できそうだ。社会人の心構えが分かると評判になった『入社1年目の教科書』を挙げる人も何人かいた。

会話や接客、社内の人間関係を円滑にするためのコミュニケーション術や、プレゼンテーションの方法、タスクを効率よくこなすための仕事術などは、みんな悩んでいるところのようで、本で勉強している人も多かった。年を重ねて上に立つ機会も増えてくると、コーチングやマネジメントの本を参考にする人もいるようだ。

一時期流行った、孫子の『兵法』の本や『武士道』などが参考になったという声、また『松下幸之助一日一話』など、経済界の偉人の言葉を参考にして、仕事哲学を学んでいる人もいた。中にはアダム・スミスの経済思想が役立ったという勉強家も。実用的なビジネス書以外にもどこかにヒントが隠れていたりするから、読書は好き嫌いなく幅広くしたいものだ。

メンタル面を強化してくれるような本を求める人も多かった。『小さなことにくよくよするな』『嫌われる勇気』『どんまい! わたし』など、タイトルがそのまま応援になっているような自己啓発本が並んだ。ぐるぐる悩んでいることがバカバカしくなるような、そんな客観的な視野を与えてくれる本が好まれているようだ。『スラムダンク』なんて回答もあった。

その他、『イーティングアニマル』『25歳からのひとりコングロマリットという働き方』『鈴木さんにも分かるネットの未来』など、面白いビジネス書も多数挙げられた。気になる本があったらぜひ読んでみてほしい。

調査時期: 2015年8月12日~8月15日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性155名 女性145名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート