より使いやすくするためUI/UXを改善
Aul氏はCortanaのリマインダーに「インテリジェントインクノートを追加した」と公式ブログで述べているが、日本語版Windows 10 Insider Previewでは、その動作を確認できなかった。しかし、ノートブックには「配達」という新たな項目が加わっている。試しにゆうパックの追跡コードを入力してみたが未対応のようだ。同氏の説明によれば「Cortanaは映画やイベントなどの開始を知らせる」機能として実装したようだが、残念ながら日本国内で試せるのは先の話になるだろう。
公式ブログに掲載された「インテリジェントインクノート」。手書き文字内の時刻などを検出し、リマインダーとして利用する |
ノートブックに<追跡>が加わっている。使用できるトラッキングIDの説明はないものの、映画やイベントなどチケットのIDを入力してユーザーに行動をうながすための機能のようだ |
さて、各図をご覧になると分かるようにタイトルバーの配色が変わっていることに気付かれたことだろう。「設定」の「パーソナル設定\色」に並ぶ<スタート、タスクバー、アクションセンター、タイトルバーに色を付ける>のスイッチがオンの場合、着色の調整が行われた。
このようなUI周りの微調整は各所に施されている。Windows 10 Insider Previewユーザーであれば、以前のビルドから新アイコンに置き換わっていることにお気付きのことだろう。Windows 10のアイコンデザインは紆余曲折があったものの、最終的にはスキューモーフィズム・デザインに先祖返りする道を選択したようである。
さらにスタートメニューのコンテキストメニューも変更が加わった。サブメニューを追加したのはビルド10547だが、アクションを示すアイコンを加えている。またUIというよりもUX面の改善だが、「デバイス\プリンターとスキャナー」に"デフォルトプリンター"の選択に関する設定項目が加わった。こちらが有効な状態では、"最後に使ったプリンター=デフォルトプリンター"となる。
「設定」を徒然と眺めていると「ライセンス認証」に「プロダクトキー」という項目が新たに加わっていることも確認できた。筆者の検証環境はWindows 8.1からWindows 10にアップグレード後、Windows Insider Programに参加しているが、その場合のアクティベーション方式は「Digital entitlement(デジタル資格)」となる。
このロジックに関してはこちらのWebページでまとめられており、Windows 7/Windows 8.1の正規品からの無償アップグレードや、Windowsストア経由のライセンス購入、Windows 10 Proのライセンス購入、前述した筆者の環境はDigital entitlementとなる仕組みだ。また、量販店経由でWindows 10を購入した場合やMSDNサブスクリプション契約などは「Product key」となる。
この他にも数多くのバグ修正や既知の問題は多数残っているが、無償アップグレード開始直後のようなトラブルはかなり減ってきた。そろそろCB(Current Branch)として、Windows Insider Program未参加の環境への提供も始まるのではないだろうか。
阿久津良和(Cactus)
■前回の記事はこちら ・短期集中連載 Windows 10 Insider Previewを試す(第31回) - リリース間近? ビルド10547登場 http://news.mynavi.jp/articles/2015/09/21/windows10/ ■バックナンバー 一覧へのリンク http://news.mynavi.jp/tag/0021413/ |
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■Windows 10 すべてがわかる特集記事はこちら 【特集】~インストールから設定・活用まで~ すべてが分かるWindows 10大百科 http://news.mynavi.jp/special/2015/windows10/ |
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