わずかな時間でスムーズにレタッチでき、マウス操作よりも明らかに早く快適
さっそく、「PaintShop Pro」を使ってのレタッチに挑戦した。実は以前、ペンタブレットを使ってのイラスト書きに挑戦しようとして挫折したことがある。このため、ペンタブレットを使った操作には若干不安を感じていた。しかし、同時にカメラスタジオなどで、写真の補正をペンタブレットを使ってスムーズに処理しているシーンを何度も見ており、できるようになりたいとも考えていたのだ。
「Intuos Photo」を使ったレタッチ操作のコツはしばらくしてつかめた。ペンであることを意識するシーンと、意識しない操作を分けるとうまくいくようだ。
たとえば、写真の色調整などではスライダーを操作して決める。こういったときは、ペンであることを強く意識するのではなく、あくまでポインターを動かすツールだと割り切るとスムーズに使えた。ペン先を適度に浮かした状態で、ポインターを動かし、必要な場面でパッドをタッチして操作する。ときに指先と切り替えたり、ボタンを押すこともあった。
逆に、ブラシで不要なエリアを消したり、範囲選択を行ったり、そして文字を書くといった操作のときにはペンであることを活かして操作するのがいい。上記の場合とは異なり、ペンらしく使うときは、画面の拡大縮小機能を駆使し、画面に写真が最適なサイズで表示できるようにする。
実際のレタッチでは行ったのは、色調整や写真の上にちょっとした手書き文字を書いたりといったところ。ペンを使いこなせば、写真の切り抜きなどもより簡単に出来るようになる。子どもだけを切り抜いて、他の写真に合成するといったこともできそうだ。また、写真の上に手書き文字を載せたり、細かな選択範囲を描くのは、マウス操作で最も難しいところ。しかし、ペンタブレットがあれば、ちょっと慣れれば、繊細な操作も可能になるだろう。
「Intuos Photo」は、充実したレタッチソフトが付属しながらも非常に購入しやすい価格を実現している。そして、前モデルよりデザイン性が向上し、目的に合わせて使いやすくなっているようだ。
1年間に数千枚の写真をとるだけに、1枚1枚のレタッチにはそれほど時間は掛けられない。しかし、プリントする場合や年賀状にする場合など、写真をなにかに使うときにはしっかりとレタッチしたい。そんなとき、「Intuos Photo」があると、より効率良くレタッチできると感じた。