電話機よりもロボット寄りの製品

RoBoHoNは「ロボット電話」というカテゴリーにあるが、立ち位置としてはどちらかというとソニーの「AIBO」やシャープの「コミロボ」のような、愛玩ロボット的なものに近いように思う。家でじっと主人の帰りを待つAIBOと違い、人型で、毎日持ち歩いてどんどん親しくなり、言葉も返せるRoBoHoNの方が、さらに思い入れが深くなるに違いない。

純正オプションとして耳と前掛けの部分の交換パーツも予定されているようだが、むしろRoBoHoNの場合は(電波法上の端末改造になってしまわないか心配だが)プラモデルやフィギュア、ドールなどを使った改造が一部のマニア間で流行りそうにも思える。

交換パーツでもふもふになったRoBoHoN。こうしたカスタムはガンプラなどを改造した人たちの心をくすぐるかもしれない

こちらは専用ケースと思しきオプション品。背広のポケットに入っているよりはずっと自然だ

心配なのは近年AIBOが陥っているのと同じく、修理部品がなくなって直せなくなってしまう問題だ。AIBOの場合はソニーOBらが部品を自作してまで修理対応しているというニュースも流れていたが、RoBoHoNの場合は大丈夫だろうか(出る前から心配しても仕方ないのだが)。

ちなみに学習して成長していくというRoBoHoNの「人格」の方だが、こちらは技術的にはクラウドを介して別の新しい端末に「転生」できるということを、技術者の方に確認してきた。実際にそういうサービスが提供されるかどうかは未確定だが、是非、将来にわたって長い付き合いのできる端末にしてほしい。

日本のメーカーから画期的なジャンルの製品が出ても、単発で終わることが多いのがいつも気にかかっているのだが、RoBoHoNはそういったことのないよう、長い目で見て展開してほしい。