どのデータが転送される?

今回テストした端末には、ブラウザが標準のウェブブラウザとChromeの2種類インストールされていた。また、電話帳はローカルのデータと、Google上のデータを別々に閲覧するタイプだった。いったいどのデータが転送されるのかが気になっていたが、ブラウザは標準のウェブブラウザ、電話帳はローカルに保存したデータがそれぞれ転送された。

また、メールはGmailのアドレスが登録されていたのだが、設定自体は転送されたものの、メールパスワードは転送されず、再入力の必要があった。写真についてはスクリーンショットと合わせてきちんと転送されており、問題はなかったようだ。

連絡先としてGoogle側に登録されていたアドレスは転送されていなかったので、Google関係はパスワードの再入力が必要と覚えておこう

写真もちゃんと転送されていたが、スクリーンショットはファイル名がメチャクチャ。Exifが残るので整理は困らないが……

冒頭で述べたように、アプリそのものはiOS側に同じものがあっても転送されず、またアプリのデータも転送されない。このあたりは結局自分で転送するしかないため、Move to iOSは電話機として最低限使える状態に持っていけるアプリ、という認識でいいだろう。

なお、Android側から転送されるデータ量が多くiPhone側の容量を上回ってしまう場合、転送中に止まってしまうようだ。この場合はiPhoneのデータを消して再度やり直すしかないようで、事前に容量を比較できるような仕組みがほしかった。

無料の割にはちゃんと機能してくれて、操作もわかりやすく、これといった問題は感じなかった。万が一失敗してもiPhoneをリセットするだけで済むし、Android側は何のデータ汚染もされないので安心感がある。iPhoneへの乗り換えを考えているAndroidユーザーは、一度試してみてはいかがだろうか。

(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)