最後に通信面での機能を見てみよう。BluetoothはVer.4.2となった。Bluetooth Smartの通信速度が2.5倍高速化されたことになる。フィットネスやセキュリティ、エンターテインメントなどのシーンでの活用が期待される強化ポイントだ。
Wi-Fiは802.11acに新対応し、iPad Air 2とiPhone 6s/6s Plus、iPod touchと横並びになった。AirMac Extremeが802.11ac対応となっていたのに、iPad miniだけ非対応というのは、どうにもバランスが悪いなと感じていたところなので、ここも評価したいところだ。
また、Wi-Fi+Cellularモデルにおいては、LTEの対応周波数が、従来の14から20へとバンド数が拡張された。増えた6バンドの中には、TD-LTE方式のバンドが含まれている。つまり、UQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」と、ソフトバンクが保有するWireless City Planningの「AXGP」が利用できる格好となる。これもアドバンテージとしては大きく、iPad mini 4を選択する上で重要なファクターになってくるのではないだろうか。
iPhone 6シリーズからディスプレイが巨大化し、薄く軽くなったiPad Air 2に挟まれ、ややもすれば影の薄い、日陰の存在に追いやられていた面があったiPad miniだが、今回のアップデートでは、Phone 6sシリーズよろしく「そのすべて。」が変わっている(敢えて言うなら、変わってないのは「携行性」か)。機能、性能面で着実に進化を遂げたiPad mini、ビジネスやホビーでの利用は言うまでもないが、手の小さい子供たちが学校で使うのにはぴったりなサイズだ。幅広いシーンで使用されるのが想像でき、さまざまなニーズに応えられるのがiPad mini 4だと言えよう。