スピーカークラフト入門向けとしてフォステクスが発売している「かんすぴ」シリーズ。その中でも、最も小型かつ低価格なモデルが65mm径のフルレンジユニット「P650K」とキャビネット「P650-E」の組み合わせだ。左右セットでも税抜き5,600円となかなか懐にやさしい。

組み立て前のP650KとP650-E

未経験の人にとって、スピーカークラフトはハードルが高いと感じるかもしれない。しかし、スピーカークラフトで難しいのは、キャビネットの設計と加工だ。その点、かんすぴシリーズはクラフトといっても、あらかじめセットになったスピーカーユニットをキャビネットに取り付けるだけなので、難しいところは一切ない。キャビネットの「P650-E」は内部配線済みとなっているため、はんだ付けの必要もない。仕上がりは下の写真のような感じになる。

組み立て後のP650KとP650-E

組み立ては非常に簡単

組み立て作業は、スピーカーとキャビネット内の配線をつなげることと、スピーカーユニットを付属の木ネジで固定することの2ステップのみだ。

内部配線済みで、スピーカーの取り付けは簡単

スピーカーの取り付けだが、説明書には最終的に木ネジの周りの部分の木材が少し盛り上がるので、その部分をカッターなどで削るようにと書かれている。木ネジの長さは16mm。そこから頭の長さ3mmを引くと13mmだ。キャビネットの材質はMDFで厚さは10mm。それにスピーカーユニットのフレーム部分の厚み2mm弱を加えても、ネジはフロントバッフルを貫通することになる。

だが、最初からドリルで穴を開けておけば、表面をカッターで削る必要はない。DIYに少しでも手を染めた人ならば、ドリルを持っているのではないだろうか。今回は最終的な仕上がりを考慮して、ドリルで穴を開けた。ネジの太さは3mmなので、今回は2.4mmのビットを使用したが、特に問題はなかったようだ。

ドリルで穴あけ加工