ストリーミング配信をテレビで見るためのAmazon Fire TV/Amazon Fire TV Stick
Amazon.com 製品管理 事業開発 アマゾンデバイセズ バイスプレジデントのPeter Larsen氏 |
続いては、Amazon.com 製品管理 事業開発のPeter Larsen氏が登壇し、ストリーミング端末「Amazon Fire TV」シリーズを紹介した。Larsen氏は「ストリーミング動画を視聴するには、さまざまなデバイスがあるが、最も良いのはリビングのテレビで見ることだ」という。そしてそういった用途に最適なのが「Amazon Fire TV」だとアピールする。
「Amazon Fire TV」は、HDMI端子を備えたテレビやディスプレイに接続することで、映画やテレビドラマといった動画をはじめとしたコンテンツを視聴可能なセットトップボックスで、アメリカではすでに販売中で、Amazon.comでは4.7の高い評価を得ている。これを日本市場に投入する。
今回発売するのは、第2世代の「Amazon Fire TV」で、小型のボックス内に4コアCPUと専用のGPU、2GB RAMなどを搭載する。4K解像度での画面出力に対応し、4K TVでも利用できるほか、次世代映像コーデック「HEVC(High Efficiency Video Coding)」をサポートする。また、ネットワーク機能としてIEEE802.11ac対応無線LANを備える。
テレビやディスプレイとHDMIで接続して、無線LANの設定をするだけで利用可能だ |
Amazon.co.jpの製品ページでは、MediaTek製4コアCPUに加えて、GPUにPower VR GX6250を搭載するとの説明がある。このほかメモリは2GB、ストレージは8GBを備える。MicroSDによるストレージ増設も可能だ |
ストリーミング動画を視聴する際に、表示されるまでのタイムラグが発生することが多いが、「Amazon Fire TV」では独自のASAP(Advanced Streeming And Prediction)機能を搭載し、ユーザーの好みに合わせて次に視聴しそうな動画をあらかじめ読み込むことで、タイムラグを軽減する。さらに、複数の端末で視聴しても最後に見た部分を覚えているウィスパーシンクにも対応している。
ASAP機能により、再生開始を待たせない。As Soon As Possible(できるだけ早くの意味)に引っ掛けているが、Advanced Streaming and Predctionの略だ |
BOXタイプのFire TVは4K映像に対応 |
Amazon Fire TVのホーム画面。上下の選択+中央ボタンで決定というUIを使っている |
映画タイトル。ちなみにアイコンの左上にプライムと書いてあるのが今回提供のプライム・ビデオで、レンタルまたは購入しないと閲覧できない作品もあるのに注意 |
付属品として音声検索対応のリモコンを同梱。マイクボタンを押しながら音声で動画のタイトルやジャンル、出演者などを言うことで検索が可能だ。
映画でなくても検索可能。ここでは「よわむしぺだる」と発言した例。ちなみに発言の候補がいくつか選ばれて、そこから選択する |
「アクション」の検索例。映画だけでなく、アクションゲームやアプリも検索結果として表示される。逆にAmazonにないコンテンツは検索されない |
Amazon Fire TVの価格は12,800円だが、2015年9月24日から26日までの3日間、プライム会員向けに3,000円引きの9,800円で提供するキャンペーンを行うという。
また、小型なスティックタイプの端末「Amazon Fire TV Stick」も合わせて投入する。こちらはテレビやディスプレイのHDMI端子に直接差し込むタイプで、4K再生とゲームには対応しない。
さらに音声検索に対応しないシンプルな「スタンダードリモコン」が付属するモデルと、音声検索対応リモコンが付属するモデルの2製品をそろえる。価格は前者が4,980円、後者は6,480円。こちらもプライム会員向けのキャンペーンを実施し、2015年9月24日から26日までの3日間は1,980円、3,480円で購入できる。発表会では特に明言していなかったものの、旅行先でもストリーミング配信を見るためのデバイスとしてとらえているようだ。