まず思いつくのは、メルマガ、すなわちメールマガジンである。

メールマガジン自体はそれこそインターネット黎明期から存在するポピュラーな情報伝達手段だが、時代の流れと共に一旦はトレンドから去り、そして数年前に「有料メルマガ」という形で再び盛り上がった。現在、ブームは落ち着いたように見えるが、著名人はがっちり有料メルマガビジネスで儲けていることだろう。

さて、そんなメルマガだが、有料のものであっても内容は10000字に満たないことも多い。あまりにもボリュームがないとお得感がないが、多すぎると今度は読み手の負担になるため、数千字くらいが、まぁベターなのではないだろうか。

このメルマガを、TwitterのDMで発信するというのはどうだろうか。時代の流れと共に、メールを使わないという人も増えている。Twitterがメールに取って代わったとまではいわないが、有力な連絡・コミュニケーションツールになっていることは確かだ。一気にフォロワー複数人にDMを送れるアプリなどを用いて、メルマガならぬツイマガも可能なのではないだろうか。メールアドレスは個人情報なので管理に気をつかうが、Twitterであればそういうこともない。

それから、もう一つのアイデアは、10000字というボリュームを生かしたTwitter小説の連載だ。小説をTwitterで発信している人はすでに大勢いるが、基本的には誰でも見えるツイート形式で発信している。当然、140文字の制限があり、それはそれで新しい形の小説だと思うが、細切れになってしまう感は否めない。

そこで、DMを使って、最大10000字のボリューミィな小説を連載するのである。DMなので、希望者にだけ送れるし、ツイートではあくまで普通のつぶやきができるのもポイント。たとえば小説家の皆さんの新しいビジネスになりうるのではないだろうか。 DMの文字制限が10000字に拡大したと聞いたときは、Twitterよ、どうしたんだとツッコみたくなったものだが、もしかすると今後、Twitterの仕組みと10000字という上限を生かした新しい試みが生まれてくるかもしれない。