WN891は、Office Home and Business 2013が付属していることが大きなウリのひとつだ。そこで、ここからは実際にExcelやWordを利用してみた感想を紹介しよう。

Officeは本体にプリインストールされているわけではなく、ライセンス認証後に「クイック実行」を利用してネットからインストールを行う。インストールに必要なストレージ容量は3GBだ。初期状態のWN891なら空き容量に問題はないが、大量の写真や動画を貯めこんでいると、容量が足りなくなる可能性がある。microSDカードを外部ストレージとして常時挿入しておき、個人のデータファイルはmicroSDカード内に保存しておくのがおすすめだ。

WN891に付属するOffice Home and Business 2013のプロダクトキー

プリインストール済みのセットアップ用ソフトを起動し、プロダクトキーを入力する

まずは実際にExcelを利用してみたところ、レスポンスは良好で、十分実用的に使えるレベルだった。WN891の液晶ディスプレイは解像度が1,280×800ドットで、ノートPCで標準的な1,366×768ドットや1,920×1080ドットと比べると、1画面あたりの情報量は少ない。だが資料をざっくりと確認する程度なら、問題なく見渡せる。画面の文字は多少小さいが、100%の等倍表示でも普通に文字や数値を読むことができた。

WN891の1,280×800ドットの画面でExcelを試している様子。標準でリボンが非表示になっているので、情報量は意外に多い

標準ではタブレット向けのタッチモードに設定されているため、メニューやボタン類が大きく表示されて扱いやすい。また文書の拡大率をピンチ操作で手軽に変えられる点も便利で、操作によってはマウスやタッチパッドより、タッチ操作のほうが使いやすく感じる場面もあった。

タブレットモードではメニューやボタンが通常よりも大きく表示されるため、タッチ操作でも扱いやすい