マウスコンピューターの「WN891」は、Office Home and Business 2013とキーボード付カバーが付属して、税込&送料込で29,800円の8.9型タブレットだ。お手軽価格で手に入るのは良いが、値段が安いぶん、スペックは控えめ。CPUはAtom Z3735F(1.33GHz)でメモリ容量は2GB、ストレージは32GBのeMMCと、一般的な格安8型タブレットと同等だ。
となると気になるのは、このWN891が実際どれだけ"使える"性能を持っているか。第1回目ではWindows 10へのアップグレードと使用感、第2回目ではデザインとモビリティを確認した。今回はベンチマーク結果やOfficeの動作検証を交えながら紹介しよう。
■主な仕様 [製品名] WN891 [CPU] Intel Atom Z3735F(1.33GHz) [メモリ] 2GB [ストレージ] 32GB eMMC [光学ドライブ] ― [グラフィックス] Intel HD Graphics(CPU内蔵) [ディスプレイ] 8.9型ワイド(1,280×800ドット) [OS] Windows 8.1 with Bing 32bit [直販価格(税込)] 29,800円
控えめなスペックながら、動作は意外とサクサク
前述のとおり、WN891のスペックは8型の格安タブレット相当だ。CPU(SoC)として採用しているAtom Z3735F(1.33GHz)はすでに旧世代のプロセッサ。一般的なホームノートPCやCore i搭載のモバイルPCと比べると、パワーはやや劣る。2GBのメモリや32GBのストレージ(eMMC)についても、PCとしては心もとない印象を受ける。値段相当というか、Officeとキーボード付きで3万円を切る価格であることを考えると、妥当なパーツ構成と言えるだろう。
だが実際にWindows 8.1での操作や、音楽プレイヤー、画像編集ソフトなど、さまざまなソフトを使ってみると、意外と普通に利用することができた。確かにソフトの起動時に一瞬の「間」が生じることもあるが、遅いと感じるほどではない。このあたりは個人によって捉え方が異なると思うが、筆者としては許容範囲内である。