9月9日のアップルスペシャルイベントが近づいており、ネット上を飛び交う噂話に一喜一憂している人も多いはず。本稿では新型iPadについて、ネットで流れている噂などを総合し、製品像を予想してみる。
今回「Air」はアップデートしない?
現在、iPadは9.7インチの「iPad Air 2」と、7.9インチの「iPad mini 3」の2機種が販売されている。CPUはAir 2が最新のApple A8(正確には3コア版のA8X)、mini 3が1世代前のApple A7を搭載している。
順当にいけば今回は「Air 3」と「mini 4」になるが、昨年あたりからタブレット販売が失速してきており、その影響はiPadといえど例外ではない。そこでまことしやかに流れているのが、今年はAirとmini、片方のラインだけがアップデートし、もう片方は現行機種のままいくという情報だ。
どちらがアップデートするかは情報が流れる時期によってまちまちなのだが、現在主流なのはAirがアップデートを見送り、mini 4になるという噂だ。iPad mini 3は世代的に2世代遅れになり、iOS 9の新機能であるマルチタスクにも対応しないため、mini 4でCPUなどをアップデートしてこれに対応させるというのは十分あり得る話だ。この場合、mini 4の内部は現行のAir 2と同等、すなわちCPUがApple A8世代(発熱の問題もあるためA8Xになるかは不明)になる。
その他の部分、たとえばLTEモデルでは新型iPhoneで見込まれるLTE Advanced対応になるかといった部分は不明だが、Air 2と部品調達を合わせるなら対応は見送られるかもしれない。このあたりはスペックがものをいうIT業界的には寂しいが、LTE Advanced対応のエリアがまださほど広くないことを考えれば仕方がないとも割り切れるだろう。カラーリングは現行と同じ3色(スペースグレイ、シルバー、ゴールド)で、ローズゴールドが増えるかどうかは未知数。個人的にはiPadには採用されないと見ている。