平井社長の説明で最も力が入っていたのはカメラ機能。ユーザーの声を聞き、スマートフォンカメラの不満点の解決を目指した、と平井社長。AF性能はスマートフォンで世界最速という0.03秒。速く動く被写体でも、突然のシャッターチャンスでもベストショットが狙える点をアピールする。Xperia Zシリーズのカメラ機能では、ソニーのコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」の開発部隊との連携が強化されていたが、今回、デジタル一眼カメラの「α」の開発部隊との連携で実現したという。
スマートフォンカメラの弱点であるズーム機能については、新たに5倍までのズームに対応。「多くのスマートフォンにはデジタルズームはあるが、知っての通り画質は良くない」と平井社長。Xperia Z5では、「クリアイメージズーム」機能を搭載して、「画質を劣化させずにズームできる」(平井社長)という。基本的にはデジタルズームのようだが、2,300万画素という高画素のセンサーと画像処理エンジンのBIONZを生かし、中央切り抜きと超解像のアルゴリズムの採用でクリアな画質を実現できたと平井社長。
もう1つのカメラの不満点としてレストランのような暗所や夕焼けのような逆光での撮影をあげ、次世代のExmor RSセンサーによってディテールを維持した撮影ができる、という。また、手ブレ補正のステディショットによって、ブレの少ない滑らかな動画が撮影できるとしている。
ほかには、新たに電源ボタン上に指紋センサーを導入。指紋によるセキュアなロック解除が可能になった。バッテリ駆動時間は2日間という点もアピールする。