新メニュー「ベジボール」登場!
2016年は「食」に力を入れた展開となるイケア。レストランでは、看板メニュー「スウェーデン風ミートボール」の新ラインナップとして、「チキンミートボール」と動物性原料を一切使わない「ベジボール」を提供する。レストランやビストロ、フードマーケットなどのグルメ部門の展開について、イケアフードマネージャー 佐川季由さんに話を聞いた。
――食への新たな取り組みについて教えてください
佐川さん「これまでレストランはショッピング中の足を休める、あるいは美味しいスウェーデンの料理を楽しんでもらう場所でしたが、これからは、より健康で安全性の高いものを食していただきたいと思っています。そこで、従来の豚肉のミートボール以外に、チキンミートボール、ベジボールをプラス。ベジボールは、動物性原料をはじめ、グルテンやラクトース、大豆、卵も含まず、カロリーは通常のミートボールの約2/3です。また、甘さを抑えた炭酸水も3種が登場。ベジタリアンやヘルシー志向の方々にも楽しんでいただけるメニューを取り揃えています」
――「ベジボール」などの新メニューはどういった経緯から生まれたのでしょうか?
佐川さん「これまでイケアでは、ホルモンフリーのローストビーフを使ったり、フライドポテトにはパームオイルを用いたりと、安全面への配慮もしてまいりました。ベジボールといったベジタリアンメニューもそのひとつで、これからオーガニック食材や子ども向けのヘルシーメニューの開発にも力を入れていきたいと考えています」
――その他に、新しいメニューなども予定されていますか?
佐川さん「ベジボールとキチンミートボールは、4カ月ごとにアレンジを変えて登場する予定ですので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。店頭のカタログでも、レシピブックをご用意していますので、ご自宅でも作っていただけたらうれしいです。また、今後は小さなお子様や少量をいろいろ楽しみたいといった方向けに、全メニューに半人前を用意し、それらを半額で提供開始予定です。さらに8月27日から、朝食300円、昼食400円、夕食500円のお得なセットメニューも登場します。こちらも、ぜひ足を運んでいただけたらと思っています」
――スウェーデンならでの食文化を伝えるという点では、どのような展開を予定していますか?
佐川さん「以前に開催したザリガニフェアをはじめ、今回の新作ミートボール、そしてミッドサマー(夏至のお祝い)といったイベントを実施予定です。まだ認知されていないスウェーデンの魅力、食だけでなく文化そのものも伝えていきたいですね」
終わりに
誰もが手にしやすい価値あるものをお手頃な価格で提供するイケア。10月には、熊本市に従来ストアの1/10サイズとなる新フォーマットの店舗をオープンする。こちらは、あらかじめオーダーした商品を店舗で受け取ることができ、将来的にはオンラインでのオーダーも可能になる予定だ。
また、東海地方初のイケアストアとなる長久手のオープンも決定。太陽光発電に加え、地中熱システムを採用するなど、エコに配慮した店舗づくりに挑戦する。時代の変化に柔軟に対応していくイケアから、これからもますます目が離せない。