新型iPhoneの発表イベントが9月9日に開催されることが発表されたが、Android陣営も負けてはいない。先月発表されたGalaxy S6 Edge+、Galaxy Note 5に続き、9月7日・8日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催される世界最大のコンシューマエレクトロニクスショー「IFA 2015」では、Googleから「Nexus」ブランドの製品が発表される。IFAは過去にも2012年にNexus 7、2013年にNexus 5とNexus 10が発表されるなど、幾度もNexusシリーズお披露目の場となってきた。今年はいったいどんな製品が発表されるのか、噂などをまとめてみた。

NexusはGoogleが提供する「お手本」

Nexusブランドは、Googleが自ら販売する、いわば「純正」のAndroid端末だ。端末自体はGoogleではなく、提携するメーカーが作っているのだが、Android端末のレファレンスモデルとして、常に最新バージョンのOSが提供される。たとえば次期Android OSである「Android 6.0 Marshmallow」も、現時点ではNexus 5、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Playerでしか動作しない。

IFA 2015で登場する見込みのNexusシリーズも当然、最新のAndroid 6.0を搭載してくるだろうし、Android 6.0の特徴的な機能を率先してサポートしてくるはずだ。

スマートフォンはNexus 5とNexus 6の新バージョンか

今回のIFAでは、スマートフォン向けのNexusシリーズとして、Nexus 5とNexus 6の新バージョン(2015年モデル)がそれぞれ登場すると言われている。以前、Nexus 7に2012年版と2013年版があったような、同一名称でのモデル違いとなるわけだ。

海外ニュースサイト「Android Police」を創設したArtem Russakovski氏のGoogle+での投稿が、2機種同時発売の最初のリークだった

現行のNexus 5/6には指紋認証機能などがないが、Android 6.0のウリの機能のひとつが生体認証機能の強化だ。ほぼ確実に、この点をサポートしてくるだろう。現在流れている噂では、Nexus 5はLG製、Nexus 6はファーウェイ製になると言われている。リーク画像なども多数飛び交っているが、Nexus 5は5.2インチ(WQHD)、Nexus 6は5.7インチのQHD液晶を搭載。どちらも背面にタッチ式の指紋認証ユニットを内蔵すると言われている。現行のNexus 5は4.95インチなので少しだけ大きく、Nexus 6は5.96インチなので、こちらは逆に少し小さくなる計算だ。