物語を伝えるという役割
レセプションではまず、ライカカメラジャパン 代表取締役の福家氏が登壇。福家氏は今回のライカ阪急うめだ店のオープンについて「文化を創っているような立派な百貨店にライカストアをオープンできることを本当にうれしく思う。買い物以外でも"阪急に来ている"というのが高い価値を持つ場所。これはライカもいっしょ。カメラを売っているだけでなく、哲学や職人技などを物語として伝えられるストアにしていきたい。そう思っているからこそ、ライカストアを阪急うめだにオープンできることはありがたいこと」と述べた。
続けて福家氏は「ライカは伝統を継承しつつ、一方で革新的な試みも行っている。スマートフォンなどの普及もあって、写真がみんなのものになっている現在、ライカのユーザープロフィールも多様化してきている。2014年にライカカメラは100周年を迎えたが、この先100年も良い歴史を築いていきたい」と意気込みを語る。
「ライカは一生の相棒」
写真家のハービー・山口氏も登場。ハービー氏といえば、ライカのカメラを愛用していることで有名だが、レセプションではそんなライカとの出会いを「ロンドンに10年ほど住んでいたときにライカを出会った。ライカで写真を撮ったときに、このカメラなら人生を撮れると思った。それ以来、一生の相棒としてライカを持ち続けている」と語ってくれた。
自身の作品については「中学2年で写真を撮り始めて、作品のテーマは変わらず、人にやさしさとか勇気を与えられるようなもの。病気をしていて、孤独と絶望の少年時代だったが、写真を撮ることで救われたし、他の人も救うことができたら、生きていてよかったと思える」と述べる。最後に、「ライカがなければ、そんなふうに人に勇気を与えられるような写真は撮れなかった。100%の称賛と感謝をこめて」と結んだ。