Windows 10無償アップグレードの素晴らしいところは、新OSに不満があれば元の状態に戻せる点だ。それも以前のOSにクリーンインストールして戻すのではなく、使っていたソフトや設定もそのまま復元できる。従来は新OSを試すのに大掛かりな復旧作業が必要だったが、わずかな作業で前の状態に戻せるのはありがたい。

Windows 10へを導入するか迷っている人は、試しにアップグレードしてみるのもいいだろう。ただし前の状態に戻せるのはWindows 10アップグレードから30日間だけで、その期間を過ぎると戻せなくなってしまう点に注意すること。

以前のOSに戻すには、設定画面から「更新とセキュリティ」→「回復」→「Windows ◯(ここではWindows 8.1)へ戻す」とクリック

作業の前にアンケートに回答する必要がある。該当する項目にチェックを入れて「次へ」をクリック

アップグレード後にインストールしたアプリや変更した設定は削除される点に注意すること(写真左)。またパスワードを使ってWindows 8.1にサインインしていた場合は、同じパスワードを入力する必要がある(写真右)

「Windows ◯(ここではWindows 8.1)に戻す」をクリックすると、ダウングレードの作業が始まる(写真左)。試用機では1時間程度で、前の状態に復旧できた(写真右)

今回はWindows 8.1 with Bing 32bit搭載の8.9型タブレットWN891でWindows 10への無償アップグレードを試してみたわけだが、特に問題が起きることもなく(ストレージ容量の確認ミスがあったが)、スムーズに移行することができた。Windows 10からWindows 8.1へのダウングレードについても、問題なく行えている。

低消費電力のCore i7を載せた高スペックのモバイルノートPCを「第2のサブマシン」とすれば、本機は、もっと気軽に使える「第3のサブマシン」に最適だろう。Windows 10を触ってみたいけれどもメインマシンに導入するのに抵抗があるという人は、価格が非常に安いWN891で試してみてはいかがだろうか。

製品名 WN891
CPU Intel Atom Z3735F(1.33GHz)
メモリ 2GB
ストレージ 32GB eMMC
光学ドライブ
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ 8.9型ワイド(1,280×800ドット)
ネットワーク IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
インタフェース microHDMI×1、USB 2.0×1、microUSB×1、ヘッドホン端子など
メモリースロット microSDカードスロット
サイズ/重量 W231×D152×H10.9(本体のみ)~21.0(キーボード含む)mm/約481g
OS Windows 8.1 with Bing 32bit
直販価格(税込) 29,800円